燃えてみないか、今を！ サッカーに教えられた熱き人生

松本育夫(著者)

• 販売会社／発売会社: ぱるす出版
• 発売年月日: 1987/01/11
• JAN: 9784827601213

商品レビュー

2019/08/02

松本育夫さんの実直なお人柄が伝わる著書でした。
そして、こんなすばらしい方が栃木SCに関わってくださっていることに感謝。

この本の初版は、昭和62年。
私が買ったのは平成24年第27刷のものでした。
もう、ずうっと版を重ね、読み継がれているのだと思うと、殊更胸が熱くなりました。

2011/10/15

やる夫で学ぶＪリーグの旅のサガン鳥栖編に登場していたので借りてみた。
内容は日本サッカー初期を熱く生き抜いた男性のスポ根歴史と
今（当時）の日本の若者のだらしなさに喝を入れるお話（説教）。

前半部と言ってもいい1章から4章のメキシコオリンピックで銅メダルを勝ち取るまでの松本育夫さんの話と、特にクラマーコーチの話はかなり面白い。
高校大学のサッカー指導者が怒鳴り殴り蹴りの無茶な内容だったというだけに、デットマール・クラマーさんの指導内容がことさら輝いて見える。
クラマーさんはwikipediaに書かれていることの他に「Think before」「Look before」「Meet the ball」の精神を教えたこと、
夜中に選手たちが眠っている部屋に入ってきて体を冷やさないようにこっそりと毛布をかけ直していたことなどが書かれている。
あと外国人サッカー指導者で納豆といえばドラガン・ストイコビッチ監督が有名だけど、コーチやってた頃のクラマーさんも7年間毎朝納豆食ってたそうだ。口に合ったかな…。

後半は、今の若者は燃えていない子が多い、就職面接では部活動ではなく同好会に所属していた人は評価が低くなるといった話が多くてちょっとげんなりした。

全体的な感想としては、当時のサッカー事情を知るのにも使えるし、松本育夫さんのことやクラマーさんのことを知るのにもいい、そして自己啓発的にも読める（ような気がする）ので1冊で3度おいしい本だと思う。
カーネギーの本を読んで何となく教養が高まった気になるくらいならこっちを読んだほうがいいかもｗ

そうそう「Think before」「Look before」「Meet the ball」といえばセルジオ越後が日本でサッカーやってた頃にノールックパスを出したら怒られたと言ってたから、これは中々根付かなかったんだろうなぁ。