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信長 暁の魔王
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 集英社 |
| 発売年月日 | 2013/11/26 |
| JAN | 9784087715392 |

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商品レビュー
3.9
8件のお客様レビュー
俺は弱い。そのことが、嫌というほどよくわかった。どれほど働いたととろで、力無き者の言葉など、誰も聞き入れはしない。 強くなるにはどうすればいいか。この数日、そのことだけを考えた。この乱世では、弱い者は力ある者に奪われ、失うばかりだ。ならば、奪う側に回るしかない。 信長は決して初...
俺は弱い。そのことが、嫌というほどよくわかった。どれほど働いたととろで、力無き者の言葉など、誰も聞き入れはしない。 強くなるにはどうすればいいか。この数日、そのことだけを考えた。この乱世では、弱い者は力ある者に奪われ、失うばかりだ。ならば、奪う側に回るしかない。 信長は決して初めから魔王のような精神の持ち主ではなく、むしろ小心で弱い人間だったのだろうか。それゆえに、この乱世を統べていくには、魔王のようにならないと無理だと思ったのだろう。王道をゆくには、その心は繊細すぎて、あえて覇道を行くしかなかったのだろう 信長の追い求める力とは何なのか。突き詰めて考えた結果はやはり、銭だった。 銭さえあれば、兵を雇い、鉄砲を買い、敵を上回る量の兵糧を集められる。敵対する家中にばら撒いて離反を促し、寺社や朝廷に献金すれば、権威さえ買うことができる。 「大殿の優れた点は多々あり申すが、やはりその最たるは、銭の使い方にござる」政秀も、口を揃えて言う。たとえ同じ額の銭でも、使い方ひとつで絶大な効果を示すとともあれば、肥溜めに捨てたも同然の結果となることもあるのだ 銭は、手元に蓄えるだけでは意味がござらん。銭と物の流れを作り出し、そこから上がる利を武力へと変える。さすれば、戦わずして敵を屈服させ、さらに大きな流れを生み出すことができ申す 信長は、身分や家柄にとらわれず、能力のあるものを登用したというが、登用したのではなく、登用させざるを得なかったというのが正しいのだろう。信長の周りには、信用できる人間が少なく、一族郎党は頼りにならない。であれば、身分や家柄にこだわっている余裕などなかったのだ 本書は、信長が苦悶しながら生きて行く様を描いており、新鮮な感じだった。本当はこんな感じではなかったのかとも思ってしまう
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織田信長の本質を描いた作品としては、まさしく傑作と言える。 母である土田御前と織田信長との関係に注目し、どのようにして、あのような非情な魔王が出来上がったのか。 母に愛される事のない信長。生き残るには、血族であろうと容赦なく戦わないといけない宿命も、信長は背負っていた。 織田信長...
織田信長の本質を描いた作品としては、まさしく傑作と言える。 母である土田御前と織田信長との関係に注目し、どのようにして、あのような非情な魔王が出来上がったのか。 母に愛される事のない信長。生き残るには、血族であろうと容赦なく戦わないといけない宿命も、信長は背負っていた。 織田信長の切ない心情がうまく書かれている、今までにないものと言える。 ところで、土田御前は、実の兄弟の殺し合いをも目前にする事となるが、さらに、本能寺の変のあと、孫の織田信雄の代まで長生きすることとなる。自らが招いたとはいえ、切ない人生であった事であろう。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
幼い時から父と母の愛情を知らずに成長する。母は信長を憎み弟信行を溺愛する。母の影響で信長と信行はしだいに敵対する。信行は家臣に祭り上げられてる事に気付かず自分に才能があると過信する。最後信長と戦を交えるが決定的な判断ミスで信長に敗れる。帰蝶も父道三を討ち取った義龍に復讐するべく美濃に乗りこみ思いを遂げて信長の元に帰ってくる。桶狭間の戦いまでの物語なので信長含め登場人物の性格設定が細かくされていて読んでいて面白い一冊。
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