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根っからの文系のためのシンプル数学発想術 あなたに秘められた数学力を引き出す7つのパターン
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 技術評論社 |
発売年月日 | 2013/11/09 |
JAN | 9784774160603 |
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根っからの文系のためのシンプル数学発想術
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商品レビュー
3.6
10件のお客様レビュー
開始:2023/3/24 終了:2023/3/26 感想 数学的センス。日常に転がっていて意識できない。観察眼を磨くことで眠っていたものに気がつく。偶然では無く必然的な冴えた意見。
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「国語力は数学力の源泉、読み書き得意なら数学もできる」と言う著者が、なるべく数式を使わずに数学的に発想する方法7パターンを紹介する本。 面白かったところは、算数/数学の違いを説明するところです。中学から「数学」に変わる意味が分かるような気がします。 ・算数 … 既知の問題を素早...
「国語力は数学力の源泉、読み書き得意なら数学もできる」と言う著者が、なるべく数式を使わずに数学的に発想する方法7パターンを紹介する本。 面白かったところは、算数/数学の違いを説明するところです。中学から「数学」に変わる意味が分かるような気がします。 ・算数 … 既知の問題を素早く正確に解く、生活に密着した教科 ・数学 … 未知の問題を解くための力を養う教科 ただ、私の読書目的とややズレるところもあったので、流し読みしました。 毎度、目的ありきで本を選ぶのって難しいなあと思いますが、まあなんでも読んだらいいじゃないのと思って読んでます。 ちょっと気になったのは、例えが著者の趣味全開すぎてついてけないところ。 (例) ・発想術 パターン1で「ワインを分類するのにどんな基準を用いたら良いでしょう?」というクイズがありますが……「正解はxxです。なぜなら味に関する情報が増えるからです!情報を整理するときは、隠れた性質を炙り出す整理方法をしましょう」と説明されても、ワインの知識に乏しくピンとこなくて困りました。 ・発想術 パターン7でひたすら楽譜の読み方(和音と和音記号)が解説されまして、読み物としては面白いですが、もっとこう他に説明の仕方あるだろうという気持ちになります。 そんなこんなで、横道に逸れたり説明がピンとこなかったりで、もう少し推敲して構成を練って欲しい気持ちになります。 数式を使わずに説明しようと頑張るあまり、抽象化しすぎちゃったかなと思います。数学を学ぶのは論理力を育むためと、「問題解決」や「論理力」まで抽象化してしまうと、働いてる人なら(数学に回り道せずに)問題解決や論理力を学べる本あるわけで……数学をビジネスに応用する本とかも……。 もっと数学に根ざした内容でも良かったのではないかなと思いました。
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そういうことだったのかー!と思わせられる箇所がたくさん。 まず、数学嫌いの根本原因。 ①数学ができないのは……数学を算数と同じように勉強してしまうから ②公式や解法を覚えようとすればするほど、数学はできなくなっていきます。そして数学がつまらなくなり、数学が嫌いになります。 高2...
そういうことだったのかー!と思わせられる箇所がたくさん。 まず、数学嫌いの根本原因。 ①数学ができないのは……数学を算数と同じように勉強してしまうから ②公式や解法を覚えようとすればするほど、数学はできなくなっていきます。そして数学がつまらなくなり、数学が嫌いになります。 高2の娘さんをいわゆる進学校に通わせいてる同僚の方にこれを読んでもらいました。「ホントにその通りなのよ!!再テスト再テストばっかりなのに、たいして点数も伸びてなくて」とのこと。うーん。本県の数学教育、まだまだ「覚えさせる」が目標になっている模様。改善の余地がありそう。 次に、国語力(というか、言葉の力?読む力?)との関係について。 ③苦手だった数学を短時間で克服する生徒さんに共通していることがあります。それは国語力に優れていることです。 ④小さいお子さんには何年か先の算数や数学の計算練習を闇雲にすることよりも、たくさんの本を読み……総合的な「国語力」を磨かれることを強くお薦めします。 早期の英語教育に懐疑的な専門家の方々も、口を揃えて同じことをおっしゃっている。やっぱり、言語形成期にあたる10歳までは、母語を大切にしてあげることが何より大切だと再確認。 最後に、生きてくために数学なんだな、ということについて。 ⑤必要なのは「ヒラメキ」によって人より早く解答にたどり着く力ではなく、どんなに困難な問題であっても、一歩一歩論理的に解答に近づいていくことのできる力です。 ⑥まだ人生経験が浅く、語彙力にも乏しい学生が論理力を身につけるためには、やはり数学を学ぶことが一番手っ取り早い 確かに! 現代社会の諸問題に取り組む上では、分からないことに耐えて考える力(ネガティヴケイパビリティ)が大事、というのは、内田先生も鷲田先生も平田オリザ先生もおっしゃっているし、こないだの朝日新聞で津田大介さんも同じことを指摘されていた。 相手と自分の立場や価値観は、そもそも重ならない。で、そっから逃げずに対話や議論を「続ける」いがいに、民主主義を維持してく手立てはない。バイデン大統領も就任演説で「意見が合わなくてもいい。それが民主主義だ。」って言ってた。 フィーリングの合う人に飛びついて、内輪で盛り上がる思考回路から一番遠いところに民主主義はある。民主主義は、フィーリングが合いっこない人の前から逃げずに、常に自分にとっての「普通」や「当たり前」を疑い続ける手続きそのもの。であれば、逃げずに手順を追って最適解を探り続ける胆力を、中高生が数学を通して鍛える意義は非常に大きい。 問題は、数学を教える立場にある先生方で、そこにウェイトを置いている方がさほど多くはなさそうだ、ということか。 少なくとも、私の知り合いの範囲では。 というわけで、私のできることとしては、数学大事ですよね、こんな力が鍛えられるし、期待されてるらしいですよ、と小さな声で(相手の方の怒りを買わないように、否定や批判だと受け取られないように)お伝えしていくことかな。あとは、自分の仕事にも本書を生かしていくこと(will-skillマトリクスはすぐ使えそう)。 そして、数学無理、っていう口癖を直そう。数列と行列、証明問題は好きだったんだし。3次函数(正式にはこの字を使うらしい。「函」は箱。箱に数字を入れると、結果が出力されるから「函数」!わかりやすい!AIがなぜに函数なのかがようやく腑に落ちた。やっぱり、常用漢字はいかんな)と確率統計(いまだにさーっぱりわからない。具体例なら、わかる。理屈が全く入ってこないから、応用がきかない。だから旦那にオセロで一回も勝ったことがない。麻雀は、勝てる)以外は並だったんだし。 あと、高校数学の数Ⅲ数Cを全員にやらせるか問題。数学の本来の目的からいったら、やらせるべきなんだろうなぁ。「受験のための効率学習」を捨てられるんなら、だけど。確か、一部の私立ではそうしてるはず。白百合とか(仙台白百合出身の先輩が言っていた。今もそうなのかな?)。日本の高校教育は、受験指導の名の下に、これまで教養を犠牲にしてきた側面が少なからずある。大学側もそれを懸念して色々と入試改革を実施してきてはいるが、根本的なところは変えられていない。「分からないことから逃げずに考え続ける力」を、短時間にたくさんの問題を処理する能力でどうにかできちゃうテストで計測するのは、やっぱり難しいよなぁ。じゃあ、総合選抜一本で、ってなったら現場はパンクするし、家庭の経済力が今まで以上に合否を左右してしまうのは目に見えている。 さて、どうするか。 ……そうか。 こういう問題から逃げずに考える力が、数学力なのね。 納得。
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