ワンランク上をめざすビジネスパーソンの独習ガイド アカデミーヒルズの会員制六本木ライブラリーに集まる人は何を読んで学んでいるのか？

小林麻実【著】

• 販売会社／発売会社: ディスカヴァー・トゥエンティワン
• 発売年月日: 2013/07/01
• JAN: 9784799313589

商品レビュー

2016/01/16

会員制六本木ライブラリーを作り、ビジネスパーソンに有益になるようにと考えた独自のジャンル分けで本を置く。その発想はとても面白いと思うし、各ジャンルのマスターに必要な基本書と最近の本を取り上げるという本書の方針も興味をそそられる。

ただ、基本書であってもすべてが紹介されているわけではなく、紹介内容についても著者自身の読書感想文のような内容で、その本のどこが他の本と違うのかがわからない。良い本なのかどうかが読みづらく書評として読むといまいち。
紹介される本について内容のより深く、最も面白い部分についてふれてほしいと感じた。

個々のジャンルでいうと、「第1章ロジカルなものの考え方」の項目は興味深かった。ビジネスで使う様々なフレームワークについて述べられていて私はあまりよく知らなかったので参考になった。

気になった本リスト
・『仕事が速い人が浸かっている問題解決フレームワーク44』（西村克己著）
・『ひらめきトレーニング』(ジョシュ・リンクナー著)
・『経営戦略全史』(三谷宏治著)
・『ザ・プロフィット』(エイドリアン・J・スライウオツキー著)
・『海にはワニがいる』（フォビア・ジェーダ著）

2015/01/20

著者は六本木ライブラリーのライブラリーアドバイザー。
六本木ライブラリーとは、組織を離れた個人のビジネスパーソンに向け会員制図書館で、
週末多くのビジネスパーソンが学びのために訪れます。
一般書店のように新刊書籍だけが陳列されているのではなく、ライブラリーアドバイザーの目利きによって、
厳選された書籍が陳列されています。

本書では、八つのジャンルの基本書60冊と、各ジャンルの最近の本31冊の計91冊が紹介されています。
以下が八つのジャンルです。

1 ロジカルなものの考え方
2 ビジネススキル
3 コミュニケーション
4 ポジティブシンキング
5 自分のお金
6 経営マネジメント
7 Body＆Soul
8 ソーシャル・ボイス

上から目線のレビューが気になりますが、タイトルに“独習ガイド”とあるように、
個人で学ぶにはもってこいの本が紹介されています。
本書で紹介されている本には、名著と呼ばれている本もありますが、
私の守備範囲外の本が多く、35冊ほど購入予定リストに加えました。
新たな本との出合いこそブックレビュー本の醍醐味ではないでしょうか。

また、ブックレビュー本は自宅のお手洗いなどに置いても時間つぶしに最適ですので、
一冊あるといいかもしれません。

2015/01/04

著者はアカデミーヒルズ六本木ライブラリーアドバイザー。2002年に森ビル㈱六本木ライブラリーディレクター就任。グローバル人材の開発にも詳しい。専門は組織と個人、情報、コミュニティー・ラーニング。

会員制図書館である六本木ライブラリーでは、毎月約500冊の出版されたばかりの新刊書籍を、約三千名の組織を離れた個人としてのビジネスパーソンのために選び抜いて提供している。

ここにある本の基準は、個人として、自分の枠を広げていくための本。センスの良さと知性を兼ね備えている本。新しくて、難しすぎず柔らかすぎず、おもしろい本の三点。

以下の8つのジャンルに分けて基本書と最新書籍の両方についてバランスよく紹介している。

①ロジカルなものの考え方
②ビジネススキル
③コミュニケーション
④ポジティブシンキング
⑤自分のお金
⑥経営マネジメント
⑦ＢＯＤＹ&ＳＯＵＬ
⑧ソーシャル・ボイス

新年一発目に読んだ本。
この一年どんな本を読んでいこうかなという指針を与えてくれた。本を紹介すると言っても色々あるものの上記のように8つのジャンルというＭＥＣＥなジャンル分けにより、その基本書と最新書籍というバランスの考慮された良書が体系的に紹介されている。

紹介の仕方も理由が明確に書かれており、良い点悪い点がすばっと書かれているにも納得感を高める。

紹介されていた基本書をさっそくポチッと購入してしまった。何度も読み返したい一冊。