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あがり 創元SF文庫
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あがり 創元SF文庫

松崎有理(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2013/10/31
JAN 9784488745011

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商品レビュー

3.3

13件のお客様レビュー

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2025/09/22

SFとは言いつつも数学や生物学の話は小道具。東北大のアンニュイな若手研究者達が金欠に喘ぎ科研費は獲得し難く論文に追われ、将来の不透明さや容姿の醜さや異性との出会いの乏しさに独り悩み、そして突発的に不幸になる青春小説集だった。 カタカナ語を敢えて漢字にしたり、伊達政宗や仙台の地名を...

SFとは言いつつも数学や生物学の話は小道具。東北大のアンニュイな若手研究者達が金欠に喘ぎ科研費は獲得し難く論文に追われ、将来の不透明さや容姿の醜さや異性との出会いの乏しさに独り悩み、そして突発的に不幸になる青春小説集だった。 カタカナ語を敢えて漢字にしたり、伊達政宗や仙台の地名をぼやかしたりするせいで全体的にファンタジー要素が強いように読めてしまった。そこはリアリティを高めた方が親近感を持たせ易かっただろうにな…? しまりすの話が、しまりすが人に対して無関心で良かった

Posted by ブクログ

2023/05/12

科研費も取れず、うだつの上がらない30の数学科のポスドク。贅肉が付き、髪が抜けどんどん年をとっていくことに恐怖を感じる毎日。そんなある日、本屋の数学本コーナーで、ある女性を見つける。女性と親密になるにつけ、コンプレックスであった老化を食い止めるために、生物科の同僚のところを訪ねた...

科研費も取れず、うだつの上がらない30の数学科のポスドク。贅肉が付き、髪が抜けどんどん年をとっていくことに恐怖を感じる毎日。そんなある日、本屋の数学本コーナーで、ある女性を見つける。女性と親密になるにつけ、コンプレックスであった老化を食い止めるために、生物科の同僚のところを訪ねたところ、ちょうど動物で老化を止めたという実験の論文があることを知る…。(ぼくのの手の中でしずかに) 北の大学(東北大学らしい)の主に理学部を舞台にした、ちょっとしたダークなSF短編集。遺伝子が優位に立ったら「あがり」になってしまうのか、運勢を見極める公式を見つけてしまった社会学者、遺伝子を全部コピーしてしまう細菌など、最近読んでいる、いわゆる「リケイ小説」よりは、理学部の状況がわかっていたり、まあまあ研究テーマというものを理解しよう、させようという考えがあるようだ。 中でも冒頭で紹介した数学科と見せかけて、内容は生物という話は、ちょっとした実写ドラマにできそうな話であり、この本の中では最も引き込まれる作品であった。好熱菌がすべての遺伝子をコピーしてしまう話で、CRISPR-Cas9のような記述が出てきて、おお頑張って取材しているなとおもったら、2011年作とのこと。なかなかに先見の明があり、感心する。 一方で、褒められない部分も多々あり、おそらく不満だった人が指摘しそうなのが、「なんだかわからない」ということだろう。何となく分かるのだが、もっと過激に落としてほしいにもかかわらず、「まわりの人の性がなくなった」と主人公が逃げ出したり、日光があたって崩れてしまったり、なり切れない純文学といった切れの悪い落ち方をする。 また、組換え生物というところが元専門だったのだろうが、組換えでもないシマリスを持ち出して学内が騒然とするとか、まあ言ってしまえばPCRはそんな万能なものではないとか、知っていれば知っているほどツッコミが終わらないという、努力はしたけれども、という残念さも伴っている。 全体に表紙にもした「DNA」「PCR」「ピペット」から「ビール」に至るまで、カタカナ語をすべて漢字で表記した謎のルールも理解し難かったりと、もうちょっと無理せず自然に書いたほうが良かったんじゃないかなあという作品では有った。 解説で、有名作家が絶賛したとのことだが、うーん、やっぱり化学や生物系の最低でも修士レベルの人が、もっと作家や編集者の中で、発言権があるべきだし、そういうところが世界のSFから立ち遅れているところではないかと感じる。瀬名さん、頑張ってくださいよ。

Posted by ブクログ

2021/08/13

松崎有理「あがり」読了。東北の蛸足大学理系学部で繰り広げられるちょっと不思議な研究生活を送る人々の短編小説集。生物系研究室のあるあるを交えつつ彼らの日常の中にSFの要素が交差する事で独特の世界観が形成され、その懐かしさの中で科学の不思議を少し飛躍された所に引き込まれた。良い読後感...

松崎有理「あがり」読了。東北の蛸足大学理系学部で繰り広げられるちょっと不思議な研究生活を送る人々の短編小説集。生物系研究室のあるあるを交えつつ彼らの日常の中にSFの要素が交差する事で独特の世界観が形成され、その懐かしさの中で科学の不思議を少し飛躍された所に引き込まれた。良い読後感。

Posted by ブクログ

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