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ヴェルヌの『八十日間世界一周』に挑む 4万5千キロを競ったふたりの女性記者
定価 ¥3,080
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 柏書房 |
発売年月日 | 2013/10/28 |
JAN | 9784760142989 |
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ヴェルヌの『八十日間世界一周』に挑む
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1889年11月14日、世界一周をするためにニューヨークを出発した二人の女性記者。東回りと西回り。二人とも75日間以内に再びニューヨークに帰ってくることに挑戦。最初にこの企画を思いついたネリー・ブライと、この企画に触発された編集者によって送り出されたエリザベス・ビズランド。彼女た...
1889年11月14日、世界一周をするためにニューヨークを出発した二人の女性記者。東回りと西回り。二人とも75日間以内に再びニューヨークに帰ってくることに挑戦。最初にこの企画を思いついたネリー・ブライと、この企画に触発された編集者によって送り出されたエリザベス・ビズランド。彼女たちの旅の様子も興味深いのだが、時代背景や、スポンサーである新聞社の宣伝効果、到着時刻を賭けて国をあげての熱狂ぶりなども面白い。ようやく女性新聞記者が登場するが、家庭欄の担当に回されることの多い状況の中で、文筆で身を立てようとする彼女たちの九郎。当時でも珍しい女性の一人旅は、船酔いに苦しんだり、乗り継ぎに苦労することも多いが、旅の途中で出会った人との会話などユーモラスな場面も多い。蒸気機関での旅を可能にするのは、火夫と呼ばれる石炭をくべる役の人たちの過酷な労働環境。人力車や苦力のかつぐ籠での観光、3等船室で旅をする中国人たちなど貧しい人たちの姿も描かれる。旅程のほとんどは大英帝国の版図。旅の途中で会うイギリス人の様子に苛立つネリーの愛国者ぶりに笑いつつ、日本が好意的に書かれていることに喜ぶ私も、それなりの愛国者だった。
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こんなことがあったと初めて知った。 2人の女性記者による世界一周旅行について書かれたノンフィクション。 とても興味深い内容だったものの、その厚さに 途中飛ばし読み読みしてしまったので、あらためて読む。
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1889年、ネリー・ブライとエリザベス・ビズランドという2人の若いアメリカ女性がヴェルヌの「80日間世界一周」の向こうを張って短時間世界旅行競争をするというもの。 二人の人物像や競争の顛末だけで無く、当時の交通機関、世界情勢、アメリカの世相等が描かれて面白い。 ラフカディオ・ハー...
1889年、ネリー・ブライとエリザベス・ビズランドという2人の若いアメリカ女性がヴェルヌの「80日間世界一周」の向こうを張って短時間世界旅行競争をするというもの。 二人の人物像や競争の顛末だけで無く、当時の交通機関、世界情勢、アメリカの世相等が描かれて面白い。 ラフカディオ・ハーン、ヴェルヌ、ピュリッツァーなど、脇役も豪華。 金原瑞人、井上里の翻訳がいいせいかもしれないが、文章も上手い。しかし、上手すぎて、 ノンフィクションなので、全て登場人物の手記等に基づく と書いてあっても、フィクションじゃ無いかと思ってしまう。 エリザベスが太平洋横断の終着点である日本の最初の影として富士山を洋上から認め、「語り継ぎ言い継ぎ行かむ富士の高嶺は」を思い出したと書かれると本当かと思いますよねえ。幾ら何でも教養ありすぎ。原文当たりたい。いや、もしかして、エリザベス本人が後日書いた旅行記の本人による脚色ってことかな。後で知った歌を、当時の気持ちに重ねてしまうって言う。 旅行後の二人の人生も興味深い。
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