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歌うクジラ(上) 講談社文庫
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歌うクジラ(上) 講談社文庫

村上龍(著者)

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歌うクジラ(上) 講談社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2013/10/16
JAN 9784062776752

歌うクジラ(上)

¥110

商品レビュー

3.4

26件のお客様レビュー

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2024/09/26

『コインロッカー・ベイビーズ』や『愛と幻想のファシズム』の系譜にある、主要人物が男2人女1人の、退廃的な近未来を舞台にしたストーリー。この作品の主人公であるアキラも暴力を起爆剤にしてサバイブするタイプの人物だが、キクや鈴原冬二とはまた違うタイプのようにも感じる。 これまでの村上...

『コインロッカー・ベイビーズ』や『愛と幻想のファシズム』の系譜にある、主要人物が男2人女1人の、退廃的な近未来を舞台にしたストーリー。この作品の主人公であるアキラも暴力を起爆剤にしてサバイブするタイプの人物だが、キクや鈴原冬二とはまた違うタイプのようにも感じる。 これまでの村上龍作品と同様に、臭いや不快感などの五感を刺激する表現が多く、視覚的な描写が延々と続くなど映像的。しかし作者の持つSF的なイメージがうまく言語化されておらず、ガスケットの観戦や飛行自動車への搭乗シーンなど、描写がつかめない箇所も少なくなかった。また助詞を崩した会話もわかりづらく、読み進めるのを苦痛に感じる瞬間もあった。(物語世界を疑似体験させるためのイニシエーション的な体験を狙ったものかもしれないが) 『半島を出よ』を読んだときに、体力の衰えなのか爆発力の低下を何となく感じたが、この作品ではどうだろうか。

Posted by ブクログ

2024/08/30

(2011/4/3) 久々の村上龍の小説ということで読んでみた。 カンブリア宮殿 http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/ や JMM http://ryumurakami.jmm.co.jp/ で、鋭い視点で現代を斬る村上龍が書いた近未来小説。 期待...

(2011/4/3) 久々の村上龍の小説ということで読んでみた。 カンブリア宮殿 http://www.tv-tokyo.co.jp/cambria/ や JMM http://ryumurakami.jmm.co.jp/ で、鋭い視点で現代を斬る村上龍が書いた近未来小説。 期待しないわけにはいかない。 が、、、読み始めて、、、、んん? よくわからない。 描写はリアル。 2100年くらいの日本なのだろうか。管理社会が極限まで進み、欲望や犯罪に対する処理が極端になった社会。食料が効率化、簡素化された棒食。犯罪者は遺伝子を処理され、新出島に封じ込む。日本語まで変質し、効率化から、敬語を話さなくなった世界。 ここまではいいんだが。 具体的な描写についていけない。 何らかの情報を、社会に影響ある人に届ける役目を持った少年の冒険の旅がテーマなのだが、どうも、読んでて目がくらくらする。私の想像力が貧困なのか、村上龍さんが飛んでるのか、、、。 半分読み終わって、なんだかこう、苦しい旅になっている。 後半どうなるのだろう。興味はあるが、熱意はない。

Posted by ブクログ

2023/04/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

文化経済効率化運動……作品の世界設定やグロ描写、性的倒錯などが激しいですが、そんな中でもこの運動が社会を破壊していたのがもの凄かったです。 管理社会を描く作品はあれど、どうやってこうなったかを具体的に描いてある作品にはあまり出会ったことがないので新鮮でした。楽しくはない。。 社会の分断がディストピア化の一因か、という知見を深めました。主人公、新出島のサブロウさん、アンたち反乱移民、ネギダール、羊バスエリアの人たちが喋る言葉はどれも日本語だけれど方言じゃないのに全て異なっている。村上さんの言語力も高いです。 主人公タナカアキラはアンジョウに会い、ヨシマツの元へ行き父親から託されたチップを彼に渡す。ヨシマツとタナカヒロシの関係とは…ただならぬ関係かも。。 主人公アキラは、言葉を使い想像させることで相手を制圧するけど、反社会性パーソナリティ障害が言語に特化してしまってるのかな。彼以上に言語力ある人がなかなか居ないというのもある。暴力として表出しなければこれは凄い。

Posted by ブクログ

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