キノの旅(ⅩⅦ) the Beautiful World 電撃文庫

時雨沢恵一(著者)

• 販売会社／発売会社: アスキー・メディアワークス/KADOKAWA
• 発売年月日: 2013/10/10
• JAN: 9784048660211

商品レビュー

2024/08/03

全十八話という大満足のボリューム。短い話も多くて読みやすかった。印象に残ったストーリーについていくつか。「時計の国」一人一人が違う時間を持っていて、それがときに交わって同じ時間を共有してるのだなと。「楽園の話」ルイーゼと頭の関係が良い。ラストも綺麗。「料理の国」思い込みや知ったかぶりはよくない、という話だろうか。それ以上に、キノの料理の腕が恐ろしかった。「神のいない国」キノが強い話は例外なく好き。目的のためなら淡々と命を奪えるキノのことがよくわからなくなる。「渡す国」シズ様とフォトの出会い。シズ様はいつ、安心して暮らせる場所を見つけられるのか。ちなみに、どうやらカバーの裏に「別のあとがき」があるみたいだけど、図書館の本なので読めず。気になる。

2023/09/11

読み返し。「旅人達の話」がシンプルで好き。エルメスの「言っちゃえばー」は真実の方だったのかもしれないね。
「時計の国」も好きだ。ゆったりとした穏やかな雰囲気の話だが、それがいつかは終わりに繋がっているということも思い出させてくれる。

2023/04/10

注：残酷・暴力的な描写が（少ないが）あるので、学校図書として置くかどうかは慎重に（例：人間の頭部に銃弾が当たり、顎から上だけが吹っ飛ぶ、脳が飛び散る等）

内容：
「「ひとつの国に滞在するのは３日間」というルールで様々な国を訪れる旅人キノと、その相棒で言葉を話す二輪車のエルメス。キノたちが訪れる国は個性豊な人たちが暮らし、キノと様々な形で出会い、そして別れていく。」
ベストセレクション、コミック・アニメもあり。

第１７巻：
「あなたが誰かの手を握って 暖かく感じているとき その誰かは 冷たく感じている」 -We Are All Alone-
発売日：2013年10月10日
登場人物：キノとエルメス、シズと陸とティー、師匠と弟子、フォトとソウ

もくじ：
●第一話「旅人達の話」
●第二話「自然破壊の国」
●第三話「時計の国」
●第四話「左利きの国」
●第五話「割れた国」
●第六話「貧乏旅行の国」
●第七話「楽園の話」（師匠のお話）
●第八話「恋愛禁止の国」
●第九話「料理の国」
●第十話「広告の国」
●第十一話「鉄道の国」
●第十二話「旅の終わり」
●第十三話「神のいない国」
●第十四話「私達の国」
●エピローグ「渡す国・a」（複数主人公）