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カビ・キノコが語る地球の歴史 菌類・植物と生態系の進化

小川真【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 築地書館
発売年月日 2013/09/26
JAN 9784806714637

カビ・キノコが語る地球の歴史

¥2,750

商品レビュー

3.8

5件のお客様レビュー

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2021/03/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「カビ・キノコが語る地球の歴史」などという本を読んでみました。 タイトルから想像した内容とは少し違いました。 しかも、生物学や化学が苦手だったオイラには理解できないところ多数。 それでも、面白いなと思える点も多くありました。 シロアリは「昆虫綱等翅目ロシロアリ科」の総称で、 ハチ目のアリとはまったく異なるグループであり、 ゴキブリから分かれて進化した。 高度な社会性昆虫であり、集団生活している。 植物にも性病があり、 昔、小麦に当たり前のようにあった黒穂病は、 生殖器官だけが感染する器官特異性がある。 化石燃料とは、大気中にあった炭素が、植物だけでなく、 微生物や動物の体に蓄積され、それが地中に埋蔵されたもの。 石炭は明らかに陸上植物の遺体からできており、 石油は海洋性の藻類や微生物、動物などの遺体から生成され、 腐泥岩の中に含まれている。 天然ガスは石炭や石油が生成するときに出る副産物である。 ワライタケは、牧場や畑に落ちた馬糞や牛糞から発生し、 食べると少量でも異常に興奮し、幻覚を見る。 川村清一さんの『原色日本菌類図鑑』第五巻に、 石川県羽昨郡で起こった「ワラヒタケ」中毒事件が記録されていて、 命を落とすほどではなかったが、素っ裸になって三味線を弾く真似をし、 歌い踊り狂ったとのこと。 マジックマッシュルームとしてヒッピーの間で流行したことがある (iadustika注:今もバリ島などで食す人がいる)ヒカゲタケも牛馬の糞から発生する。 なぜ糞に有毒なキノコが生えるのかは分からない。 などなど、断片的ですが印象に残りました。

Posted by ブクログ

2020/05/05

ずいぶん昔の話だが、マツタケを培養しようと考えた。 小川真先生の「マツタケの生物学」を読みながら、培養した。 その頃は、かなり園芸植物が培養できていたので、マツタケなんかチャラい。 「一攫千金や」などと妄想した。 マツタケの菌糸は増えるが、子実体ができない。 何かの刺激がいるかも...

ずいぶん昔の話だが、マツタケを培養しようと考えた。 小川真先生の「マツタケの生物学」を読みながら、培養した。 その頃は、かなり園芸植物が培養できていたので、マツタケなんかチャラい。 「一攫千金や」などと妄想した。 マツタケの菌糸は増えるが、子実体ができない。 何かの刺激がいるかもしれないと思った。 アカマツの根っこをジューサーにかけ、寒天培地に入れたりしたけど、ダメやった。 その頃は、まだアカマツを培養することが出来なかった。 生きたアカマツの根っこがないとできないのだ。 その後、木の培養もある程度できたけど、チャレンジする時間がなかった。 そんな遠い昔のことを考えながら、 久しぶりに小川真先生の本「カビ・キノコが語る地球に歴史」を手にとった。 「自然科学はファンタジー」と言って始まる。 生物学の醍醐味は、進化を考えて空想にふける。 菌と植物の長い進化の歴史。様々な仮説を組み立てて、構成している大胆な推論。 まさにファンタジーである。 植物の進化とそれに共存、共生していくさまがなんともいえず楽しい。 46億年前に地球が誕生した。 38億年 生物細胞が生まれる。 27億年 シアノバクテリア(光合成をする)→酸素が放出される。 地球が、無機球体から、有機球体に変化した。 共生説 原始生物の合体。 24億年〜22億年前 全球が凍結した。 10億年前 原始菌類が現れた。 大気中の酸素が増えるとオゾンが発生する。オゾンが紫外線を遮ると浅い水の中でも生物が生きていけるようになった。 5億4000万年前 カンブリア紀 「胞子を作って繁殖する陸上植物」 4億4000万年前 シルル紀 維管束植物の登場、 セルロースとリグニンでできた硬い軸。 水や栄養を送る維管束、丈夫なクチクラ層、 3億5000万年前に、高温湿潤で植物が大量発生した。 フウインボク 20〜30mの高さ、リンボク40mの高さ。ロボク10mの高さ。 鬱蒼とした森が大量に起きていた。 子のう菌がまだリグニンを分解するまで進化していなかったことで、 植物体が石炭になった。リグニン分解能を持つことで、 石炭の質が落ちていったというのが面白い。 植物と菌とキノコの関係で進化史を見ていくと実にファンタジー。 あまりにも、豊富な情報。そして、わからないことは、わからないとはっきりいう。 わからないところが、研究テーマとなる。 蘭と共生菌の話もなるほど。 系統分類学は、生態を含めた比較形態学からはいり、 生化学や生理学の知識を加えて系統進化学に移り、 さらに遺伝学を取り込んで発達。分子生物学的手法が発達し、 生物の系統分類に遺伝子解析が用いられた。 分類系統がめまぐるしく変わっている時代で、考察していく。 キノコと植物の写真があればもっとわかりやすいが。

Posted by ブクログ

2015/04/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 半世紀もの間、「菌類に付き合って土の中から生物の生き方を見上げてきた」著者が、地球の歴史(進化)を、先住者であるカビやキノコなどの、菌類の視点から解説した一冊。  38億年前、最初の生物細胞らしきものが現れ、さらに10億年以上の時が流れ、ようやく光合成能を持つシアノバクテリアが海の中で産声をあげる。そこから今日まで、さまざまな菌類が生まれては進化し、あるものは消えていった。地球上で菌類の果たした役割は大きく、もしも菌類がその「還元者」として十分に機能しなければ、今の地球の生態系は成り立たなかったと著者は言う。  そして今、世界中で(菌類と共生する)巨大化した樹木が姿を消し始めている。その現象を、「生物全体が絶滅にむかって動き始めたように見える」と分析する著者の警告はずしりと重い。

Posted by ブクログ

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