やがて恋を知る フルール文庫 ブルーライン

葵居ゆゆ(著者)

• 販売会社／発売会社: メディアファクトリー
• 発売年月日: 2013/09/13
• JAN: 9784840154062

商品レビュー

2014/02/03

痛くされるのが好きな安曇と、安曇の部下であるワンコ系男子の史賀、大学の先輩で安曇の想い人かつ妻の兄である杉沼の三角関係のお話。

史賀は一心に安曇の事が好きで大切に甘やかしたいと思っていて、いじらしいのですが、いかんせん、安曇の性格が不器用すぎるうえに、杉沼との関係が複雑すぎて史賀がちょっと不憫。
ストーリーは結果的に、三人で恋人という形に収まるけれども、安曇の杉沼への片想いが成就しちゃった風にも見えるので、やっぱり史賀は立場が弱いというか、安曇の順番的には二番目じゃないかと思えてしまう。
安曇は、史賀と杉沼の二人といることによって、これまで否定してきた自分を受け入れて幸せの一歩を踏み出すところだけれども、安曇には史賀の安曇への強い想いにちゃんと気づいて彼を大切にしてほしい。

2014/01/06

秀良子さんの挿絵に惹かれて購入。初めて読むレーベルですが、表紙と優しい題名の割りに中身がかなりエロくてびっくりしましたw 秀さんも商業誌ではなかなか濃いエロは描かれないから新鮮かも(*≧艸≦)
辛口評価みたいですけど私なかなか萌えましたよ。確かにラストはええっ？って感じですし主人公が優柔不断で淫乱過ぎるしwいつもイタしているコインランドリーもそんな公共の場で犯罪ではΣ（ﾟдﾟlll）等のツッコミどころは満載（笑）でもツンデレドS義理兄と年下ワンコ攻めに地味で気弱な淫乱受とか設定も美味しいし好きな萌えシチュも多かったです。細かいところを気にしなければ楽しめるのではないでしょうか(^_^;)

2013/09/19

これまでの葵居ｾﾝｾのイメージを打ち破るストーリーでした。掲載されたWEB小説マガジン「フルール」が、そもそも女性による女性のための『官能小説』をコンセプトにしているので、エロ前面プッシュの大冒険だったように思われます。
リーマンの安曇は大学時代の先輩だった杉沼から週に一度、淫らなお仕置きをされることに薄暗い喜びを感じているドM。しかも、杉沼が最後までしてくれないことを理由に、会社の部下である史賀にも抱かれています。史賀は安曇の言うままですが、いつでも優しく抱いてあげています。

ただれた三角関係で、客観的にはそういうのも有りかなと思うんですが、あまりの人間失格ぶりの方が気になってしまい、相当気合入れて描かれたであろうエロシーンに没頭できなかったのが残念でした。
すっごくダメ出ししたくなる3人なんですよね。安曇のドM体質は仕方ないとしても、傍にいたい一心で杉沼の妹と結婚してしまうってどうよ、とか、結婚しときながら浮気してお仕置きをおねだりするとか、ゆがんでますよね～
杉沼もどうしてそうなった？としか言いようがありません。Sに目覚めたのか、単に愛情表現なのか、最後までやってあげないのはSなの罪悪感なの、難解です。
で、一番優しいと見えて実はキモい史賀。単なる当て馬を乗り越え、3Pに起死回生を賭けてきました！
安曇が杉沼と想いが通じたらめでたしめでたしだったところに、なぜか出張っている…！
ところが、安曇はちっとも邪魔に思っていないんですよね。欲張り系なんですね。踏ん切りつけずに、三角関係から3Pへとなだれ込み。
このクズさ加減にインパクトありすぎて、せっかくのエロが不完全燃焼してしまいました。
でも、ダメ人間安曇は、どことなく憎めない男なんですよね。魅力は、何と言ってもいぢめたくなるところ！
読者に代わって、ファンタジーな願望をあれこれ欲張る安曇に声援。
コインランドリーHに(￣ー￣)ﾆﾔﾘとしてしまいました。
秀良子ｾﾝｾのイラストぴったりでよかったです。