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歩く
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ポプラ社 |
発売年月日 | 2013/09/12 |
JAN | 9784591135846 |
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商品レビュー
3.9
9件のお客様レビュー
難解だが一気に読んだ。ソローは長生きしたと思い込んでいたが、自分より若く亡くなったことを知って驚いた。
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『ぼくはテクノロジーを使わずに生きることにした』から本書に収められたエッセイ「歩く」を知り読みたくなった。 本文のエッセイ「歩く」のほか、冒頭のフォトブック形式のパート、ソローの伝記的な解説の三要素からなる、変則的な構成をとっている。 冒頭30ページほどは、ソローのさまざまな著...
『ぼくはテクノロジーを使わずに生きることにした』から本書に収められたエッセイ「歩く」を知り読みたくなった。 本文のエッセイ「歩く」のほか、冒頭のフォトブック形式のパート、ソローの伝記的な解説の三要素からなる、変則的な構成をとっている。 冒頭30ページほどは、ソローのさまざまな著作と手紙からの短い抜粋文を集成したもの。20世紀初頭にソロー生前の足跡をたどった際に撮影された写真が添えられ、ここまでは詩的なフォトブックのような趣向となっている。以降が本文にあたり、亡くなる二か月前に推敲を終えた講演原稿「歩く」を収録(講演そのものは約十年前に行われていた)。遺言ともいうべきエッセイで、ソロー全集からの訳出。この本書の核となるエッセイ「歩く」だけなら90ページほどと、かなり短い。本文に続く約百ページは「歩く人ソローについての覚書」となっており、ソローの文章を引用しながらソローの人生を解説する。本文よりもこちらの解説部のほうがページ数としては多い。巻末には訳者あとがき、ソロー略年譜、参考文献が掲載される。 エッセイのキーワードは「野生」である。ソローにとって希望であり、惹きつけられるものは野生的なるものだけだ。そして善いものはすべて野生的で自由だという。反対から見ると、"飼い慣らされた"ものへの否定ということになる。主張そのものは『ウォールデン 森の生活』にあるものと変わらず、その一部をエッセイとしてコンパクトにまとめたものという印象だ。ちなみに、ソローは一日四、五時間、距離にして二、三十キロ、自然の中を歩くことを習慣としていたらしい。 個人的にはエッセイ本文よりも、ソローの生涯や人となりを振り返った後半部の「歩く人ソローについての覚書」のほうが新鮮だった。ソローの著述、日記、友人への手紙だけでなく、関係者からみたソローの姿の証言を含む。とりわけソローに強い影響を与えたエマソンについては多くが費やされる。公人としてのソローの影響力を示す出来事ととしては人頭税拒否の顛末について詳細が語られており、ガンジーがソローの著作に影響を受けるまでを伝える。ほか、若き日の失恋のようなプライベートなエピソードも少なくない。著作と講演だけで生計を立てたいソローが、食うために選んだ測量の仕事を離れられずに悩むあたりは現代人の抱える理想と現実と近しいものを感じる。 ある意味もっとも意外だったのは、一般人の目から見れば奇異にも映ったであろうソローが、少なからぬ人々に慕われていたらしいことだった。逃亡する黒人奴隷への継続的な救済活動と政府への働きかけも印象的だ。ソローが亡くなった際のエマソンの言葉は、ソローが深く愛されていたことを伺わせる。 「エマソンは顔をそむけ、彼は美しい魂をもっていた、本当に美しい魂をもっていた、とつぶやいた」
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「ウォールデン 森の生活」で知られるヘンリー・デビット・ソローの歩くこと、散歩についての考察。 思索家は、ただ歩く。 そして、彼の思考はその歩きとともに拡がる。 本書は、彼の講演録と編者によるソロー研究の二本立てで成り立っている。 私は研究者ではなくただの読み手なので、後半は読...
「ウォールデン 森の生活」で知られるヘンリー・デビット・ソローの歩くこと、散歩についての考察。 思索家は、ただ歩く。 そして、彼の思考はその歩きとともに拡がる。 本書は、彼の講演録と編者によるソロー研究の二本立てで成り立っている。 私は研究者ではなくただの読み手なので、後半は読み飛ばした。 ソローは、森の生活の中で、多くのものを手放した生活をしている。 彼の講演の中でも、彼は多くの思索の上に、その思索を手放している。 一度はちゃんと研究しなきゃだめなのね。 断捨離の前に、いろいろなグッズを集めてる自分が少し正当化できるような気がした。
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