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悪貨 講談社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2013/09/13 |
JAN | 9784062776332 |
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悪貨
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商品レビュー
3.3
16件のお客様レビュー
p96 実際、多くの人々の手や財布を渡り歩いてきた紙幣は、無数の喜怒哀楽を反映している。そればかりか、恨みや妬み、失意、汗や涙や血液さえもが付着している。中には呪われた紙幣なんてものもある。複雑な思念を吹き込まれた福沢諭吉は、時に笑い、時に泣き、微妙に目をつり上げたり、口元を緩ま...
p96 実際、多くの人々の手や財布を渡り歩いてきた紙幣は、無数の喜怒哀楽を反映している。そればかりか、恨みや妬み、失意、汗や涙や血液さえもが付着している。中には呪われた紙幣なんてものもある。複雑な思念を吹き込まれた福沢諭吉は、時に笑い、時に泣き、微妙に目をつり上げたり、口元を緩ませたりするのである。 警察の捜査なども出てくる。今度は通貨と経済の話。いまの世界では「お金」も哲学の世界だからね・・・お金の価値、全く偽札と見破れない偽札の意味、彼岸コミューン、真の財産やキリストなど、また島田雅彦ならではのラインに踏み込みつつ、偽札や黒幕の真相が最後まで分からず、犯罪小説としても面白かった。
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久しぶりに集中して読める本だった。 展開がスピーディーで内容も左翼的ではあるが興味深い内容だった。 この作家は馬鹿馬鹿しさの中に人間の本質的な部分に切り込んでたりする内容が多く、読むものを飽きさせない。 単純に面白かった❗
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本物と見分けのつかないぐらいの偽札を流通させるある青年。中国の大富豪に気に入られたことから、精巧な機械などを与えられ偽札作りをするわけだが、それは日本にハイパーインフレを起こさせ貨幣経済に終止符を打つ目的があった。 一方で中国の大富豪は偽札を流通させることで円の価値を下落させ、お...
本物と見分けのつかないぐらいの偽札を流通させるある青年。中国の大富豪に気に入られたことから、精巧な機械などを与えられ偽札作りをするわけだが、それは日本にハイパーインフレを起こさせ貨幣経済に終止符を打つ目的があった。 一方で中国の大富豪は偽札を流通させることで円の価値を下落させ、お金で日本を乗っ取る計画を考えていた。 お金に一喜一憂させられる社会に疑問を投げかける内容になっている。 経済の仕組みを偽札を用いて物語としてわかりやすく書いている。偽札が出回るとこんなに大変なことになっちゃうんだなと。 お決まりの色恋沙汰があるが、恋に落ちるきっかけってどこだっけ?ぐらい深掘りしてないけど設定として必要だった様子。 最後はかなりしんどい。ミイラ取りがミイラと言うか、因果応報というか、自業自得というか…
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