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それからのエリス いま明らかになる鴎外「舞姫」の面影
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2013/09/05 |
JAN | 9784062185950 |
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それからのエリス
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商品レビュー
4.8
6件のお客様レビュー
エリス(エリーゼ)の写真なるものを某所で見て、出元はどこかと思ったら六草さんだったのかー!!またしてもすごい!!!どんだけ大発見を繰り返すのですか?! エリーゼは帽子職人として身を立てていた、というのが前著で明らかにされていた。本著ではエリーゼが結婚していたこと、第二次大戦後まで...
エリス(エリーゼ)の写真なるものを某所で見て、出元はどこかと思ったら六草さんだったのかー!!またしてもすごい!!!どんだけ大発見を繰り返すのですか?! エリーゼは帽子職人として身を立てていた、というのが前著で明らかにされていた。本著ではエリーゼが結婚していたこと、第二次大戦後まで生きて最後は老人ホームで息を引き取ったことが明かされる。ちゃんと幸せになって、大変な時代を生き抜いて、長生きしていたことがわかってよかった。 そして、エリーゼと鷗外の間にあったのが純愛だってことがよくわかった。鷗外は再婚までに12年も間が空いた。その間、エリーゼも独身を通していた。エリーゼが結婚したのは鷗外の再婚から3年後、すでに38歳で当時からすれば相当な晩婚。しかもどうやら鷗外の再婚まで、2人は文通していたのだとか。 17年。なかなか待てるもんじゃない。エリーゼ、あっぱれ。 けれど、まだまだ謎は残る。エリーゼの夫のお墓は見つかったけど、エリーゼ本人のが見当たらないのだそう。そしてどうもエリーゼは踊り子じゃなかったようだけれど、じゃあわざわざタイトルを『舞姫』にしたのはなぜ?妊娠&発狂設定は何故??というどでかい謎が未解明。いつかわかる日が来るのかなぁ?それとも謎は謎のまま、これからも読み手を惹きつけ続けるのかなあ??
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『舞姫』はたぶん教科書に出ていたのを読んだくらいの知識と興味しかなくて、明治のエリートってホント鼻持ちならないわ!ぐらいの感想しかなかったんだけど、こんなに奥が深いというかああ本当に実在の人だったんだあ・・・と驚くと同時に、ここまで丹念に調べていった著者に感動。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
20140302読了 ついに見つけたエリーゼ、その生涯を追う。●現地の機関の独特なシステム(待ち時間の長さ・開館日の制限等も含め)や、担当者によって対応が違い、人的な当たり外れが大きいという、お国柄なエピソードがつぶさに記録してある。さぞ苦労したのだろうが、その社会に免疫がある’現地在住’はこの調査においてすごく強みだったろうと思う。そして、親身になってくれる人はとっても親身になってくれるというのもお国柄だよね、と前作に引き続き’墓地の彼女’の援助に嬉しくなった。●第3章、本筋からちょっと外れた話がおもしろい。留学生の遺児の話、「独逸日記」に出てきて気になっていたのだ!梅謙次郎が兄の遺児を引き取っていた後日談に、誠実な人もちゃんといたのだとちょっと安心。現存しないと言われていた鴎外3つ目の下宿が特定された。鷗外記念館は鷗外の1つ目の下宿跡ではない。同じ建物内にある下宿跡は、記念館開設当時に入居者があったため借りられなかった。下宿だったところは今も住宅で、個人宅となっている。●エリーゼが38歳で結婚し、1953年に86歳で老人ホームにて亡くなったこと、その夫の墓、鷗外が定期購読していた新聞に夫の死亡広告を「書状に代えて」掲載していたこと、偽名ルーツィを使った理由、エリーゼの血縁者との出会い、エリーゼと夫の写真…。よくぞここまで、と思うほど、愛情をもってエリーゼの人柄にまで迫った本だから、感動さえ覚える。あの激動の時代に、国境を超えた悲恋であり純愛だったんだなぁ…。
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