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それからのエリス の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2021/06/15

エリス(エリーゼ)の写真なるものを某所で見て、出元はどこかと思ったら六草さんだったのかー!!またしてもすごい!!!どんだけ大発見を繰り返すのですか?! エリーゼは帽子職人として身を立てていた、というのが前著で明らかにされていた。本著ではエリーゼが結婚していたこと、第二次大戦後まで...

エリス(エリーゼ)の写真なるものを某所で見て、出元はどこかと思ったら六草さんだったのかー!!またしてもすごい!!!どんだけ大発見を繰り返すのですか?! エリーゼは帽子職人として身を立てていた、というのが前著で明らかにされていた。本著ではエリーゼが結婚していたこと、第二次大戦後まで生きて最後は老人ホームで息を引き取ったことが明かされる。ちゃんと幸せになって、大変な時代を生き抜いて、長生きしていたことがわかってよかった。 そして、エリーゼと鷗外の間にあったのが純愛だってことがよくわかった。鷗外は再婚までに12年も間が空いた。その間、エリーゼも独身を通していた。エリーゼが結婚したのは鷗外の再婚から3年後、すでに38歳で当時からすれば相当な晩婚。しかもどうやら鷗外の再婚まで、2人は文通していたのだとか。 17年。なかなか待てるもんじゃない。エリーゼ、あっぱれ。 けれど、まだまだ謎は残る。エリーゼの夫のお墓は見つかったけど、エリーゼ本人のが見当たらないのだそう。そしてどうもエリーゼは踊り子じゃなかったようだけれど、じゃあわざわざタイトルを『舞姫』にしたのはなぜ?妊娠&発狂設定は何故??というどでかい謎が未解明。いつかわかる日が来るのかなぁ?それとも謎は謎のまま、これからも読み手を惹きつけ続けるのかなあ??

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2014/07/27

『舞姫』はたぶん教科書に出ていたのを読んだくらいの知識と興味しかなくて、明治のエリートってホント鼻持ちならないわ!ぐらいの感想しかなかったんだけど、こんなに奥が深いというかああ本当に実在の人だったんだあ・・・と驚くと同時に、ここまで丹念に調べていった著者に感動。

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2014/03/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

20140302読了 ついに見つけたエリーゼ、その生涯を追う。●現地の機関の独特なシステム(待ち時間の長さ・開館日の制限等も含め)や、担当者によって対応が違い、人的な当たり外れが大きいという、お国柄なエピソードがつぶさに記録してある。さぞ苦労したのだろうが、その社会に免疫がある’現地在住’はこの調査においてすごく強みだったろうと思う。そして、親身になってくれる人はとっても親身になってくれるというのもお国柄だよね、と前作に引き続き’墓地の彼女’の援助に嬉しくなった。●第3章、本筋からちょっと外れた話がおもしろい。留学生の遺児の話、「独逸日記」に出てきて気になっていたのだ!梅謙次郎が兄の遺児を引き取っていた後日談に、誠実な人もちゃんといたのだとちょっと安心。現存しないと言われていた鴎外3つ目の下宿が特定された。鷗外記念館は鷗外の1つ目の下宿跡ではない。同じ建物内にある下宿跡は、記念館開設当時に入居者があったため借りられなかった。下宿だったところは今も住宅で、個人宅となっている。●エリーゼが38歳で結婚し、1953年に86歳で老人ホームにて亡くなったこと、その夫の墓、鷗外が定期購読していた新聞に夫の死亡広告を「書状に代えて」掲載していたこと、偽名ルーツィを使った理由、エリーゼの血縁者との出会い、エリーゼと夫の写真…。よくぞここまで、と思うほど、愛情をもってエリーゼの人柄にまで迫った本だから、感動さえ覚える。あの激動の時代に、国境を超えた悲恋であり純愛だったんだなぁ…。

Posted byブクログ

2014/02/02

昨年、新聞でもその発見が話題になり大きく取り上げられた、舞姫エリスのモデル、エリーゼ・ヴィーゲルトの写真も記憶に新しい。その写真にたどり着くまでの労苦が綴られた本書。 前作『鴎外の恋 舞姫エリスの真実』に引き続き、著者の地道な現地調査により、その後のエリーゼが明らかにされている。...

昨年、新聞でもその発見が話題になり大きく取り上げられた、舞姫エリスのモデル、エリーゼ・ヴィーゲルトの写真も記憶に新しい。その写真にたどり着くまでの労苦が綴られた本書。 前作『鴎外の恋 舞姫エリスの真実』に引き続き、著者の地道な現地調査により、その後のエリーゼが明らかにされている。 相変わらずの、ここまでやるのか!と驚嘆せずにいられないほどの綿密な調査。やはりベルリン在住だからこそできたことだろう。 そして、100年以上前の個人的なことでもここまで調査できるものなんだ、という驚きも同時にあるのだが。 鴎外とエリーゼの、ドラマチックな純愛。 「事実は小説よりも奇なり」とはこういうことか。

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2015/01/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

○本書で著者は、「舞姫」のヒロイン”エリス”のモデルとなった女性がエリーゼ・ヴィーゲルトさんだということを確信し、彼女の実像に迫るべく教会の記録などの文献を調べ上げます。夫や妹、妹の家族の存在を突きとめ、ついにはエリーゼ本人に繋がりのあった親族の方に会い、エリーゼの写真にたどり着きます。個人情報が守られた現代は、それ以前の近代に比べると情報収集が困難で、資料的には大きな隔たりがあります。それを突き抜けたところがすごいですね(”墓地の彼女”の助力がなかったら著者といえどもあきらめていたことでしょう)。 ○森鴎外自身の体験を踏まえて書かれた「舞姫」。エリーゼと鴎外らも、あのような形で残酷に引き裂かれたままだったのか。しかも、日本まで鴎外を追いかけてきたのに、結局はドイツへ帰ってゆくエリーゼ。あまりにも気の毒だと思わずにはいられませんでした(その一方で、エリーゼの行動を軽率だとする批判もあるそうですが)。 ○文献や”墓地の彼女”の助力を得ながら調査を進めてゆく様子は、読んでいて非常に面白いです。そこには、役所ならではの奇妙な習慣(対面しているのに手続きを電話で申請するとか)があったり、ベルリンの森鴎外記念館がじつはまったく関係のない「他人の家」なのに看板が放置されていたり、ぼくのように鴎外に詳しくない人間でも「おいおいそれはどうなの」とつっこみたくなるエピソードがたくさんあります。もちろん、鴎外がお好きな方にはそれ以上の重大な事実が隠されているに違いありません。ここでは書きませんが、決して悪い結末ではなかったとぼくは思います。いろいろなしがらみのなかで力強く生きた鴎外とエリーゼ、こういう愛の形が現実にあったのだと、そして鴎外が最期に石見人として亡くなっていったことを思うと、感動を覚えずにはいられませんでした。

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2013/10/25

大学時代、森鷗外ゼミに入り、数々の作品を読み、最終的にはグループでまだ書き下し文になっていなかったドイツから帰りの船旅を記した「還東日乗」を基に鷗外の心情を表した論文を発表した。雅文体も漢文をベースにした格調高いと言われている文章も、はたまた家の重圧、軍医と文学の二足の草鞋、諦念...

大学時代、森鷗外ゼミに入り、数々の作品を読み、最終的にはグループでまだ書き下し文になっていなかったドイツから帰りの船旅を記した「還東日乗」を基に鷗外の心情を表した論文を発表した。雅文体も漢文をベースにした格調高いと言われている文章も、はたまた家の重圧、軍医と文学の二足の草鞋、諦念等々二十歳そこそこも若造にわかるわけない。それでも文学散歩と称して谷根千辺りを観潮楼後の鷗外記念館、「雁」の舞台になった不忍池-無縁坂、水月ホテル鷗外荘を見て回った。卒業してからも松本清張や森まゆみが鷗外について書けばフォローしてきたし、左遷先の小倉での新事実、果てはタイムスリップしたり、探偵になった鷗外ともお付き合いさせていただいていました。 しかし、今回まさか「舞姫」のエリスにお会いできるとは思ってもいませんでした。ワクワク、ドキドキであっという間に読み終えてしまいました。思うに調査自体は本当に地味で根気のいる作業だったのでしょうが私たち鷗外ファンにとっては画期的なことではないでしょうか。本当に有り難う、そしてご苦労様でしたと言いたい。

Posted byブクログ