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ヴァージニア 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 1973/05/25 |
| JAN | 9784101113036 |
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ヴァージニア
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商品レビュー
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10件のお客様レビュー
「ヴァージニア」「長い夢路」「霊魂」の三作品を収録しています。 「ヴァージニア」は、アメリカに留学している「わたし」とヴァージニアというクラスメイトを中心とする物語です。「わたし」から見て、ヴァージニアには「クレイジイなところはある」ものの、それはストーリーを推進していくような...
「ヴァージニア」「長い夢路」「霊魂」の三作品を収録しています。 「ヴァージニア」は、アメリカに留学している「わたし」とヴァージニアというクラスメイトを中心とする物語です。「わたし」から見て、ヴァージニアには「クレイジイなところはある」ものの、それはストーリーを推進していくような力をもつものではなく、彼女との会話ではアメリカと日本の文化のちがいに多少の偏差をつけくわえるくらいの意味しかもっていません。彼女との会話では、結婚についての考えかたのちがいがテーマになりますが、そのことが「文学的」な主題に昇華されることなく、ただ断片化されて会話のすれちがいというかたちで作品中にばらまかれています。 「長い夢路」は、死の床に就いている歯科医の父親と、長女のまり子をはじめとする家族の物語です。父親の幻想的な思いは、能の世界を参照することを通じて、夢と現実のあわいを行き来します。 「霊魂」は、「わたしが死んだら、わたしの霊魂をおそばにまいらせますわ」といいのこしてこの世を去ったMと、その婚約者のKの物語。Mの霊魂は、肉体のくびきから解き放たれたことで個人的な人格をうしない、そのMの霊魂との交流をつづけるKもおなじ道をたどることになります。
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三篇の短編集。これくらいの薄さ・軽さはとても持ちやすい。 「ヴァージニア」 裏表紙の説明から、『聖少女』のようなクレイジーな女の子の話かと思いきや、 きちんと分別もある大人の女性の話だった。 精神の飢餓。 「長い夢路」 これがすごい小説。 死にゆく歯科医の内省。...
三篇の短編集。これくらいの薄さ・軽さはとても持ちやすい。 「ヴァージニア」 裏表紙の説明から、『聖少女』のようなクレイジーな女の子の話かと思いきや、 きちんと分別もある大人の女性の話だった。 精神の飢餓。 「長い夢路」 これがすごい小説。 死にゆく歯科医の内省。 夢の中で、卵白状の半透明の嚢に包まれた肉塊を切り裂くと、頭がなく手足もなく、女の裂け目だけ……という悪夢、 非常に印象深い。 「霊魂」 恋人の霊との交歓、そして飽き。
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文章が綺麗でほぅ…ってため息をついた。本自体古くて字が小さいから読むのをやめようか考えるんだけれど、独特の美しい言い回し、流れるような文体に魅せられてつい読んでしまう。 表題作である「ヴァージニア」よりも次の「長い夢路」、それよりもさらに「霊魂」が好きだけれど、ヴァージニアという...
文章が綺麗でほぅ…ってため息をついた。本自体古くて字が小さいから読むのをやめようか考えるんだけれど、独特の美しい言い回し、流れるような文体に魅せられてつい読んでしまう。 表題作である「ヴァージニア」よりも次の「長い夢路」、それよりもさらに「霊魂」が好きだけれど、ヴァージニアという名を冠していながら処女性の欠片もないヴァージニアにはすがすがしさを感じる。安易に美少女にしないところも好き。淀みの表現が上手くて、こんな陳腐な感想しか書けないのが申し訳なくなるほどに素敵な文章だった。 「霊魂」は淫靡で甘美でとろけるような読み心地。捧げられるものならすべてを、のいじらしさに切なくなって、ラストは少し恐ろしくて、でも希望に満ちている。残されるもののことなど考えない身勝手さが若くてまぶしい。 娯楽を求めて好きな小説読み漁るのもいいけど、たまにこういう作品を読むとなんだか自分が洗われたような気分になる。いい読書をした。
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