帰郷 ハヤカワ・ミステリ文庫

エース・アトキンス(著者), 小林宏明(訳者)

• 販売会社／発売会社: 早川書房
• 発売年月日: 2013/08/10
• JAN: 9784151799013

商品レビュー

2018/06/04

戦地と軍務を離れ、クウィンは六年ぶりに故郷の町に帰ってきた。地元の保安官をつとめ、クウィンにとっては父親代わりだった、敬愛する伯父の葬儀に参列するためだ。だが、そこで彼が耳にしたのは、伯父は自殺だったという衝撃的な言葉だった。さらに伯父の土地の権利を狙う者がいると知り、クウィンは事の真相を探りはじめるが……陸軍の精鋭レンジャー部隊員が、故郷に巣食う巨悪と対決する! 実力派が描く、男の闘い。

ドンパチはそれなりにあるが、だからと言って、心はそれほど踊らず、淡々と読了。スペンサー・シリーズはこの作家が書き継いでいるらしいが、どんな出来栄えなのだろうか。翻訳が一向に進まない「新・競馬シリーズ」同様気になる。

2014/01/14

米軍レインジャーのクィン・コルソンは、伯父の葬儀にミシシッピ州のティベハー郡に帰郷した。保安官であった伯父はピストル自殺をしたと言われたがあの伯父が自殺するのはおかしい。他殺の疑念から、ティベハー郡を取り巻く悪の姿が見えてくる。いかにもアメリカらしいアクションと、事実が少しずつ明らかになるミステリー的なストーリーは読み応えがある。

2013/09/07

要約すると、腕利きガンマンが昔の仲間と共に故郷に巣食う悪を一掃する。
西部劇にすれば王道のようなストーリーで米国のハードボイルドの伝統芸なのだろう。

ハードボイルドと言うだけでなく、アウトドアでの活劇があったりして、幅広い読者にアピールしそうだ。

ただ登場人物や土地の距離的な説明をカットするような書き方をしているので、そのリズムを掴むまで読み辛い。