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女坂 講談社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2013/08/09 |
JAN | 9784062776127 |
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女坂
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女坂
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商品レビュー
2.9
9件のお客様レビュー
官能小説もファンタジー。行為の最中の会話文を追いながら、そんなことを思った。でも実際のセックスかて真面目な顔してなかなか滑稽なことしてるしなあ、なんてことも思った。主役のふたりは今言うところの、メンヘラとか地雷とかに括られるか。母性と幼稚性。幸せな後半生になるのか。
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2019年、25冊目は、再読月明け、定番作家の一人、花房観音。その初期作品。 桜山女子学園大学、京都にある仏教系「伝統あるお嬢様学校」。四月、桜が満開の中の入学式。新入生の水絵は、慣れない靴で急ぐあまりに、坂道で転倒してしまう。そこに手を差しのべたのは、美しい上級生、日菜子だっ...
2019年、25冊目は、再読月明け、定番作家の一人、花房観音。その初期作品。 桜山女子学園大学、京都にある仏教系「伝統あるお嬢様学校」。四月、桜が満開の中の入学式。新入生の水絵は、慣れない靴で急ぐあまりに、坂道で転倒してしまう。そこに手を差しのべたのは、美しい上級生、日菜子だった。手続きの不備で入寮が入学式当日となってしまった水絵は、後日、その寮で、日菜子と再会することとなる。 再読月前に読んだ最後が、宮木あや子『あまいゆびさき』とコレもユリ系作品だった。再読月に時間かけて真藤順丈『宝島』を読み、魂と脳を揺さぶられた。タイミングが悪いのは、個人的なコトではあるが、ソレを差し引いても、自分の期待する花房観音作品とは、少し趣が異なっていたというのが、第一印象。 まだ、軸足は官能にあった頃の作品。頁も、言葉も、官能場面に結構費やしてはいるが、女史特有の「情」の重さ、コッテリ感が不足している気が……。 ※以下、ネタバレ要素を含みますので、未読の方は、ご注意を……。 第一章~第四章で、時間軸の前後、経過はあるが、四季を巡るような(第二章は厳密に夏とは言い難い部分もあるが)構成。更に「春」にあたる序章と終章がある。さらに、序章の前に短い導入があるが、ソレは後程。 第二章以外は基本的に、水絵の視点で描かれている。しかし、キーパーソン、自分が感情移入し、見ていたのは、圧倒的に日菜子の方。大好きだった美しい母を摩耗させた、父を、男を、日菜子は忌み嫌うようになったのだろう。 つまりは第三章までの「剛」の日菜子を支え、造っていたのではないか。一方、導入の最後「母のいない世界は、少女の目には耐えがたい闇でしかなかった」そして、第四章で日菜子に「耐えがたい闇」が迫ったトコロで、日菜子は水絵を見かける。やがて、「闇」が訪れ、「剛」の日菜子は、最後の手段に出る。その後、日菜子は「闇」に怯える少女にもどっていく。彼女の拠り所は、水絵。そこで、水絵と日菜子の主従逆転(というか、第三章のクライマックス前に水絵が望んだモノに近い関係性)が起こる。つまりは、先述の導入部は、日菜子の小学校の入学式の場面なのだろう。終章と呼応するようにしてボカしてあるが、実は、ド頭で語られてるのよね。そぅ考えると、『一般的価値観に、一矢報いる』花房観音スタイルは、ココでも、健在なのよ。 剃毛の恥辱感や、第三章のクライマックス的官能場面(少し展開的には、出来過ぎ感もあるが)あたりは、団鬼六作品に通じるトコロも感じられた。そぅ言った意味では、出来れば、現在の経験と、筆力を駆使して、音楽で言うトコの、リミックスやリアレンジをして欲しい一作かもしれない。『女坂ーver.令和ー 』。
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官能小説に部類されるのだろうが、扇情的な場面はそれほど多くない。 むしろ、主人公の2人に関する背景の描写が多い。 もちろん、そこにも性的な描写が描かれていて、それが最もボリュームが大きかった。個人的にはもっと片方に針が振り切っていた方が好みなので、消化不良になってしまった。
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