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医療大転換 日本のプライマリ・ケア革命 ちくま新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2013/08/07 |
JAN | 9784480067319 |
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商品レビュー
3.6
8件のお客様レビュー
葛西龍樹『医療大転換』ちくま新書 読了。プライマリケアの整備がなぜ必要か、家庭医に期待される役割は何か。学部時代の卒論テーマなので思わず一読。家庭医によって患者中心の医療が実現されるとの共通認識はできあがっているが、後進国日本ではまだ専門科のひとつとして認められた段階に過ぎない。...
葛西龍樹『医療大転換』ちくま新書 読了。プライマリケアの整備がなぜ必要か、家庭医に期待される役割は何か。学部時代の卒論テーマなので思わず一読。家庭医によって患者中心の医療が実現されるとの共通認識はできあがっているが、後進国日本ではまだ専門科のひとつとして認められた段階に過ぎない。 2013/08/25
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プライマリ・ケアとは一次医療すなわち日常的で身近な病気、怪我を診てくれる「家庭医」のことで地域住民の家族を含め生活様式!価値観、人間関係までを理解して治療のみならず予防、健康維持のため24時間体制で診てくれる医療のこと。専門的な診療や高度先進医療は含まないが健康問題の8割が解決で...
プライマリ・ケアとは一次医療すなわち日常的で身近な病気、怪我を診てくれる「家庭医」のことで地域住民の家族を含め生活様式!価値観、人間関係までを理解して治療のみならず予防、健康維持のため24時間体制で診てくれる医療のこと。専門的な診療や高度先進医療は含まないが健康問題の8割が解決できる上、社会全体の医療費の抑制、医療の質向上が実現される。ここまで書いて既に夢のような話に聞こえるが、諸外国ではこれが進んでおり日本はプライマリ・ケアにおける後進国だと言う。それも約30年前の日本医師会の既得権益確保のためと思われるような反対によって。本書は諸外国のプライマリ・ケアの現状と日本においてこれを実現していくための提言である。筆者は正に今日本の医療がターニングポイントにあると指摘する。2013年4月、厚生労働省が「総合診療専門医」の要請、認定を決めた事も自身恥ずかしながら知らなかったが今後この議論が衆人環視のもと行われるよう一般国民、メディアの興味が強まる事を期待したい。
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・英国は医療についてはNHS(国営医療サービス)で無料となるが、介護は全額自費でまかなわなければならない(日本は一割負担)。 ・日本の医療の長所が語られる際、国民皆保険制度とともに「フリーアクセス」が挙げられることがある。ただ、それはどこの医師にかかればいいか分からないというこ...
・英国は医療についてはNHS(国営医療サービス)で無料となるが、介護は全額自費でまかなわなければならない(日本は一割負担)。 ・日本の医療の長所が語られる際、国民皆保険制度とともに「フリーアクセス」が挙げられることがある。ただ、それはどこの医師にかかればいいか分からないということにもつながる。日本の場合、質の高い医療を保証する、あるいは質の低い医療を改善するフィードバックシステムが確立されていない。 ・1978年に米国医学研究所(IOM)が発表したプライマリ・ケアの特性を示した「ACCCA」。 Accesbility=近接性 (物理的、心理的、社会的にアクセスしやすい) Comprehensiveness=包括性 (どのような問題にも対応する) Continuity=継続性 (問題の経過中だけでなく、病気の前後や健康時にも関わる) Coordination=協調性 (チームで有機的にケアを進める) Accountabililty=責任性 (インフォームドコンセントの推進) IOMが1994年に発表した文書では、プライマリ・ケアの特徴として「患者との継続したパートナーシップを築き、家族と地域の広がりの中で」ケアするという項目がACCCAに加えられている。 私は、1996年に北海道家庭医療センターをつくったとき、世界のこのような流れを考慮したうえで、ACCCAに以下の5項目を加えた。 ①患者中心の医療 ②家族志向型のケア ③地域包括プライマリ・ケア ④健康問題の心理社会的アプローチ ⑤共感できる人間関係の維持・強化
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