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フェリックスとゼルダ その後
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フェリックスとゼルダ その後

モーリスグライツマン【著】, 原田勝【訳】

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フェリックスとゼルダ その後

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 あすなろ書房
発売年月日 2013/08/01
JAN 9784751522264

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商品レビュー

4.3

5件のお客様レビュー

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2018/07/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ユダヤ人の収容所行きの列車から飛び降りて逃げる前作の「その後」。 ナチスに追われて、何度もあと少しで死にそうな目に合いつつ、二人は手を取り合って逃げる。その後、心ある女性(ゲニア)の元に身を寄せ、なんとか生きていこうとするフェリックスだが、自分がユダヤ人であることが、一緒に暮らす誰よりも大事な「家族」を危険にさらすことになると、そこを出る決心をする。 それなのに、その願い空しく、二人は処刑されてしまった。 絶望。 なぜ、二人は死ななければならなかったのだろう。 でも、残念ながら、あの戦争のさなか、ドイツやポーランドでは、似たようなことが山ほどあったはずだ。ゼルダのような子が、ゲニアやクロルのようなユダヤ人にも思いを寄せる人が、何の罪もないのに殺された。 でも、その先、心あるヒトラー・ユーゲントの少年・アモンの優しさに触れ、フェリックスは自爆をやめて、彼を助ける。死ぬことをやめ、生きることを選び、ゼルダを記憶していくことを選んだ。 「みんな、ゼルダのようになれるはずだよ、なんにもわかってないな」と言うために。 追記:フェリックスがゼルダに、ナチスを憎む気持ちの中に両親への葛藤があることを察し、両親の絵を描かせるシーンが何度も出てくる。追い詰められる生き残りの孤児・ダヴも絵を描く。精神的リハビリの手法の一つだ。なかなか壁を越えられなかったゼルダは、同じく苦しい中にいるダヴを見て、初めて両親との記憶を絵に描けるようになる。 つらい経験をした人たちは、一人では乗り越えられなくとも、一緒に乗り越えられることがある。自分のためにではなく、誰か、もっと苦しんでいる人のために、自分の苦しさを乗り越えるのだ。 その後のつらい展開が押し寄せてくるのでが忘れてしまいがちだが、このシーンは人が苦しさを乗り越える貴重なシーンであったように思う。

Posted by ブクログ

2014/05/13

先が気になって一気読み。続編でしたが、前作のファンを裏切らない引き込みぶりです。まさか!のラストでした。 幼いから仕方ないと思いつつ、ゼルダの言動にずっとハラハラしどおし。私がフェリックスなら怒鳴りつけてるかも・・

Posted by ブクログ

2013/12/17

一作目よりも、現実と正面から向き合わなければならなくなったフェリックスとゼルダ。物語の好転やハッピーエンドなんてあるはずないと分かっていたけれど、やはり辛い。

Posted by ブクログ

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