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時を生きる種族 ファンタスティック時間SF傑作選 創元SF文庫
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時を生きる種族 ファンタスティック時間SF傑作選 創元SF文庫

アンソロジー(著者), ロバート・F.ヤング(著者), フリッツ・ライバー(著者), マイケル・ムアコック(著者), ミルドレッド・クリンガーマン(著者), 中村融(編者)

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時を生きる種族 ファンタスティック時間SF傑作選 創元SF文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2013/07/22
JAN 9784488715045

時を生きる種族

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商品レビュー

3.7

17件のお客様レビュー

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2026/01/20
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※このレビューにはネタバレを含みます

時間SFをテーマにしたアンソロジー。本書では「真鍮の都」と「努力」の二編が特に印象に残りました。 なかでも「努力」は群を抜いて素晴らしい一編です。 あらゆる場所の過去を映し出せるビデオカメラを発明した二人の男の物語で、犯罪の瞬間を撮影して恐喝に使い資金を集め、やがてアレクサンドロス大王などの偉人の映像を用いた伝記映画を制作する、という「実際の歴史を映像コンテンツにする」という発想が秀逸でした。 当初は金儲けしか考えていなかった二人が、映像の持つ圧倒的な影響力に触れることで、世界を変え、戦争そのものをなくそうという理想へと突き動かされていく。壮大なスケールに広がっていく物語が面白かったです。 <真鍮の都> 22世紀から来た時間旅行者が、偉人の複製を作る目的でシェヘラザードを連れ帰ろうとするものの、誰もいない遥か未来へ飛ばされてしまう物語。 こんな奇抜な設定でよく書き切ったな感心させられました。 時間を超えた恋愛譚としてよくまとまっており、互いを「自分より身分が高いVIP」だと思い込んだまま進む恋愛模様が巧みです。身分差を軸にした恋物語としても楽しめました。 特に印象的なのは、シェヘラザードの機転と話術です。 持ち前の口八丁で次々と危機を切り抜けていくキャラ造形が面白く、古典的な設定を見事に現代的に昇華させていました。 <努力> 本作が書かれたのは1940年代であり、現代のCG技術が発達した世界では、もはや描けない発想だと感じました。その意味でも、非常に稀有な短編です。 映画制作によって影響力を得た後、第二次世界大戦を裏で推し進めていた者たちを暴露するという行動力が凄まじいですね。 過去を映せるカメラを世界中にばらまくことで、隠蔽を不可能にし、戦争を根絶できる――その理屈自体は非常に魅力的です。 しかし作中では、その理想が実現する前に核によってカメラが消滅してしまいます。それでもなお、人々はその消失を信じないでしょう。カメラが存在しないことを証明するには、皮肉にもカメラが必要なのですから。 おそらくこの物語の後、存在しないはずのカメラを巡って、新たな戦争が始まったのでしょう。 戦争をなくすための「努力」が、結果として戦争を加速させてしまう――その皮肉と悲しさが、強烈な余韻として残りました。 *** 短編ながら、それぞれが時間SFならではの発想と、深い倫理的問いを内包したアンソロジーであり、特に「努力」は今読んでもなお鋭く、心に刺さる一編でした。

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2024/04/04

SF。時間SF。短編集。 書籍初収録の作品集。 「地獄堕ちの朝」「努力」は苦手。 他5作品はまずまず楽しめた。 特に好みだったのは以下2作品。 ロバート・F・ヤング「真鍮の都」 千夜一夜物語。ファンタジー寄り。著者らしくロマンティック。 L・スプレイグ・ディ・キャンプ「恐竜狩...

SF。時間SF。短編集。 書籍初収録の作品集。 「地獄堕ちの朝」「努力」は苦手。 他5作品はまずまず楽しめた。 特に好みだったのは以下2作品。 ロバート・F・ヤング「真鍮の都」 千夜一夜物語。ファンタジー寄り。著者らしくロマンティック。 L・スプレイグ・ディ・キャンプ「恐竜狩り」 時間SFと恐竜の設定となると、こうなるよね…という定番のストーリー。恐竜が好きなので、設定だけで好き。

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2015/07/12

本書は時間SFの7作を収録したアンソロジーです。 収録された作家は、「たんぽぽ娘」で有名なロバート・F・ヤングやマイケル・ムアコック、シルヴァーバーグ、フリッツ・ライバーと、見知った顔がちらほら。 とはいえ、以前読んだ、同じく時間SFアンソロジーの「ここがウィネトカなら、きみはジ...

本書は時間SFの7作を収録したアンソロジーです。 収録された作家は、「たんぽぽ娘」で有名なロバート・F・ヤングやマイケル・ムアコック、シルヴァーバーグ、フリッツ・ライバーと、見知った顔がちらほら。 とはいえ、以前読んだ、同じく時間SFアンソロジーの「ここがウィネトカなら、きみはジュディ」と比べると、小ぶりな感じは否めません。ヤングの「真鍮の都」は「ええぇ…」というオチでしたし、ムアコックの「時を生きる種族」は視点は面白いものの、なんだか小さくまとまった印象。シルヴァーバーグの「マグワンプ4」は、お手軽なテンポで嫌いではないですが、だからといって傑作でもない。 そんな作品の中で、唯一いい作品だと思えたのは、T・L・シャーレッドの「努力」。編者の中村融氏も、本アンソロジーの核と位置づけた作品なだけあって、読み応えはなかなかのものでした。余韻の残るラストがとても好きです。 ▼収録作 ・ロバート・F・ヤング「真鍮の都」 ・マイケル・ムアコック「時を生きる種族」 ・L・スプレイグ・ディ・キャンプ「恐竜狩り」 ・ロバート・シルヴァーバーグ「マグワンプ4」 ・フリッツ・ライバー「地獄堕ちの朝」 ・ミルドレッド・クリンガーマン「緑のベルベットの外套を買った日」 ・T・L・シャーレッド「努力」

Posted by ブクログ

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