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海辺の生と死 改版 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2013/07/23 |
JAN | 9784122058163 |
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海辺の生と死 改版
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商品レビュー
4.3
9件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
やさしいまろい欠片を糸に通して繋いだような、郷愁にあふれた、どこか懐かしく慕わしい随筆集。島尾ミホの幼少期、奄美の生活が、ていねいに、事実の通りと思う描写で綴られており、かのじょの観察力と思い深い眼差し、そしてどこかおおらかな雰囲気を(おそらくそれはかのじょの両親が、うしろに頼母しく居るということにもよるのだろう、解説の通り)こちらに感じさせるものである。 島尾敏雄とその主著のことは、今作を知る前に、未読ながらぼんやり知っていたけれど、こんな穏やかなかのじょと結びつくとはとても思えない。 ただ本文に窺えたそのひたむきさと、「島尾隊長」の「聖と俗(解説より)」に関する描写をみていると、私の中のかのじょの姿に、この世の淵を容易に跨ぎ超えてしまいそうなおそろしさが過ぎってしまいもする。 2018.7.2.
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このところ何度か、BSで「死の棘」の映画が放送されていました。観てはいないのですが、島尾夫妻が気になっていたところ、図書館で見つけたので借りました。加計呂麻島の自然と人々の姿が鮮やかに浮かび上がる1冊でした。方言もあたたかくて良いです。特攻隊長として島に来た島尾隊長への思いに突き...
このところ何度か、BSで「死の棘」の映画が放送されていました。観てはいないのですが、島尾夫妻が気になっていたところ、図書館で見つけたので借りました。加計呂麻島の自然と人々の姿が鮮やかに浮かび上がる1冊でした。方言もあたたかくて良いです。特攻隊長として島に来た島尾隊長への思いに突き動かされる、「その夜」が重苦しくも鮮烈です。その島尾隊長が、ミホさんの夫となる島尾敏雄さんだと著者紹介で目にしましたが、作中に出てくる夫とは別人のように書かれていて、なんだかその後を思わされます。「死の棘」はまだ読んでいないので読みたいです。
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映画「海辺の生と死」を観た。主演・満島ひかりブラボー!である。ので、この原作本も速攻買い。短編13のうち「その夜」をまず読んだ(原作に使われた中心的作品らしい)。以下「その夜」だけの感想になるが…。映画と原作の両方とも同じところで深く感動できる作品に出合うということはそうあるもの...
映画「海辺の生と死」を観た。主演・満島ひかりブラボー!である。ので、この原作本も速攻買い。短編13のうち「その夜」をまず読んだ(原作に使われた中心的作品らしい)。以下「その夜」だけの感想になるが…。映画と原作の両方とも同じところで深く感動できる作品に出合うということはそうあるものではない。表現者(創作者)がまず同じ人ではないということもあるし、そもそも文章と映画では道具も表現手法も違うから。が、今回だけはどっちも、高いレベルで良かった。心がふるえるほどに。
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