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わたしたちのこえをのこします 福島原発事故後を生きる・もうひとつの記録集
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わたしたちのこえをのこします 福島原発事故後を生きる・もうひとつの記録集

ロシナンテ社【編】

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わたしたちのこえをのこします 福島原発事故後を生きる・もうひとつの記録集

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 解放出版社
発売年月日 2013/07/16
JAN 9784759267594

わたしたちのこえをのこします

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2013/09/28

福島原発事故後を生きる。その痛みや苦しみの生の声である。 目に見えず、しかしゆっくりと体をむしばんでいく放射能におびえながら、どうやって子どもを、家族を、生活を守るか。そのことに苦悩し、被害者同士ですら、傷つけあうというむごい事実がある。 山下俊一氏の「福島県の子どもたちは非常...

福島原発事故後を生きる。その痛みや苦しみの生の声である。 目に見えず、しかしゆっくりと体をむしばんでいく放射能におびえながら、どうやって子どもを、家族を、生活を守るか。そのことに苦悩し、被害者同士ですら、傷つけあうというむごい事実がある。 山下俊一氏の「福島県の子どもたちは非常にラッキーです。自分たちの目でどれほど放射能がこの周りにあるかを測ることができます。自分たちの体に何が起きるかを知ることができます。だからラッキーです。そしていつかこの中から科学者や医者が出てくるということを私は期待しています。」という、耳を疑うような言葉だ。 だれが好き好んで被曝をし、自分の体を、人生を犠牲にしたいものか。 そんな暴言を吐かれても、山下氏の唱える「安心安全。大したことない」に縋りたい。そんな怖い話はいらない。この偉い先生が大丈夫だって言っているんだから。 毎日毎日、不確かな情報しか与えられず、何が真実なのかもわからない。人はそんな状態に長く耐えられず、自分にとって都合のいいことの方を信じてしまう。 放射能の危険性を訴える人と安全を信じたい人、同じ被害者のはずなのに、そんなところから断絶が生まれる。 原発事故のせいで、津波で流された人たちを助けられなかった。原発から20キロ圏内に入れず、高台から双眼鏡で自分の家族の遺体が、カラスに突かれ、犬に食われるのを見ていることしかできなかった。そんな話も出てくる。 東京オリンピックの招致で、安倍首相は大嘘をついた。福島原発は完全にコントロールされていると。 原発事故は、コントロールどころかまだ終わる気配も見せていない。 事故から2年以上が経過して、少しまた少し気づかないくらいにこっそりと。あちこちの原発で再稼働が囁かれている。 世界一危険地域に立つ原発、浜岡原発も、再稼働申請をすると先日記事が出ていた。 少し前なら、もっと大きいニュースになっていただろうし、世間の関心も高く、新聞の論調もどちらかというと再稼働反対だったが、9/26の1面では、どちらかというと中電寄りの内容であった。「再稼働に向け、前途多難」というような。 のど元過ぎれば、熱さを忘れるとはよく言ったものである。まだ全然過ぎていないのに。どうしてこうも忘れっぽいのか。 人間は、放射能を完全に制御できない。被爆してしまった人を救えない。 そして、放射能の影響は、原発が出来る時には何の意思表示もできなかった、子どもたちに強く出るのである。 放射性廃棄物を含め、次世代にこんなものを押し付けてしまっていいわけがない。

Posted by ブクログ

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