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チャイルド・オブ・ゴッド
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 2013/07/11 |
| JAN | 9784152093813 |

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商品レビュー
3.9
18件のお客様レビュー
佐藤究氏がコーマック・マッカーシーが好きだというので読んでみた。C・マッカーシーを調べてみると、映画で「ノー・カントリー」「ロード」を見たことがあった。「ノー・カントリー」はコーエン兄弟が監督だから、「ロード」はヴィゴ・モーテンセンが出ていたので見た。どちらも穏やかな世界を描いた...
佐藤究氏がコーマック・マッカーシーが好きだというので読んでみた。C・マッカーシーを調べてみると、映画で「ノー・カントリー」「ロード」を見たことがあった。「ノー・カントリー」はコーエン兄弟が監督だから、「ロード」はヴィゴ・モーテンセンが出ていたので見た。どちらも穏やかな世界を描いたものではなかった。その逆。 さて、この「チャイルド・オブ・ゴッド」である。いやはや、こちらもぶっ飛んだ男の話だ。しかし悲しい話でもある。時代設定は1960年代前半。レスター・バラードという27歳の男の話。母親は男と駆け落ちし、父親は自殺した。少年期から一人で生活しているようなのだ。第三者の目、近所の人の目、でバラードの人となりが語られる。そして孤立し、家も焼けてしまい、山の洞窟に入り、普通の社会から見れば異様な自分の世界に入り込む。 その語り口は純文学。修飾語が多い。しかし美文調ではない。が独特の世界観を形作っている。そして訳文が、「・・・した。 ・・・した。 ・・する。 ・・・した。」と過去形での描写の中に、現在形の『・・する。』というのが入る。原文がそうなのだろう。これは佐藤究氏の文体ではないか。 あまりすらすらとは読めなかったが、独特の物語世界が印象に残った。レスターはとんでもないことをしでかすのだが、解説によると、これは実際にあった事件にヒントを得たということだ。事件の資料に当たれてはいないが、1992年の「ニューヨークタイムズ」のインタビュー記事にそう書かれているということだ。 2014年に映画化されているのだが、パッケージを見るとちょっとイメージとちがうかなあ。読んで感じるものとしては、この本の表紙があっている。頭の中、脳みそ、意識のイメージ。 訳者あとがきによると、地理的舞台は、アパラチア山脈に住む白人貧困層~いわゆるヒルビリー の世界を舞台にしている。4歳の時からテネシー州で育ったマッカシーはこの世界に親しみを覚え、長篇第一作から第四作までの舞台に選んでいる。(これがマッカーシー作品の南部時代で、『ブラッド・メリディアン』からアメリカ南西部に作品世界が移った)。 1973発表 2013.7.15初版 図書館 web本の雑誌 今週はこれを読め・ミステリー編 杉江松恋 2013.7.12 https://www.webdoku.jp/newshz/sugie/2013/07/12/173031.html
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コーマック・マッカーシー 「チャイルド・オブ・ゴッド」(1973) 「Suttree」 (1974) 初期三部作 「ブラッド・メデリアン」 (1979) 「すての美しい馬」 映画化 「血と暴力に国」 映画化「ノーカントリー」として...
コーマック・マッカーシー 「チャイルド・オブ・ゴッド」(1973) 「Suttree」 (1974) 初期三部作 「ブラッド・メデリアン」 (1979) 「すての美しい馬」 映画化 「血と暴力に国」 映画化「ノーカントリー」として、アカデミー賞作品賞ほか4部門 21世紀からの三部作 「ザ・ロード」 映画化 「チャイルド・オブ・ゴッド」は初期作品だか映画化によって2013年邦訳 アメリカ、アパラチア山脈に住む貧困部落で、母は男と逃げ、父は自殺した。身寄りのないまま育ち、レスター・バラードが育った小屋を含め周りの土地まで、税金滞納で競売にかけられるところから始まる。 住処をなくした彼は、敗れ小屋を見つけ、孤独な自給自走の生活が始まる。それが7~10歳のころ。粗野で粗暴なので村人にも馴染まなかったが、車で森に入った若者のカップルを見つけて殺し、それから連続殺人が始まる。 以前妹に対する近親相姦から、殺した女を屋根裏に隠した死姦を繰り返し、ついには放火。孤独ゆえか、殺した女を屋根裏に上げて同居をするようになる。火事を起こし家がなくなった後は複雑な地形の洞窟にすみ。まれな大洪水が起こり犯行が現れて逮捕。弱りきった体で逃げ迷い、病院に来て自供し死ぬ。 広いアメリカの社会では、こういった山間部の貧困部落があり小説の題材になっている。この犯人レスター・バラードもそうした社会で人と交わらず教育を受けないで育つ。ライフルの腕を頼りにいつも持ち歩いて食べ物を獲る事もある。、無知と、生きるために食べ物を見つけては食べるようなその日暮らし。しかしそれに慣れ。そういった生活を続けるとなどは、殆ど本能によって生きている。危険から身を守ることを(独白で)言葉にすることが出来ても、自分自身を振り返ってみることなどまったく思いつかない。 陰惨な、犯人に関して言えば社会に見捨てられた悲惨な人生ではあったが、コーマック・マッカーシーが書く文章は、四季の風のそよぎであれ、雪すさぶ吹雪に揺れる木であれ、レスターが徘徊する足のしたの霜柱や、落ち葉にた無数の不透明なガラスのような光など、澄み切った自然の風物が、透明感を持って心に訴えてくる。 そういった青く青い高い空、澄み切った流れ、野草に吹く風の音。鳥や獣の鳴き声や羽根が風を切る音。、雪の上に残していく足跡。作者の筆致は独特の情感を持っている。 またこの作品は、ショートストーリーろ積み上げることで、シーンが違っても実に気の効いた形で、回りに雰囲気や、中でもレスターの生い立ちが徐々に判明するように話しに汲み込まれている。 会話は括弧で囲まず詩のような箇条書きで雰囲気がいい、それも大きな特徴で、こうした構成が酷薄な事件を和らげているようにも思える。 現実に起きた事件を基にしているとも言われるが、前面の露悪的な事件の周りが,こうした別世界に思えるような世界なので、殺されて無残な姿を晒す遺体の姿まで、大きな自然の中では、最後は静かに土に返るように思える。 前に方用に、非常な世界を書いて名前が出てそれが映画化され作家として安定したした。今ではノーベ文学賞候補ともささやかれているという。 今年になってマッカーシー原作の「悪の法則」を見た。豪華キャストの競演だったが主題が弱く、原作を読んでいないのでわからないが、★3位の出来だった。
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国境三部作以降しか読んでなかったので、かなり驚いた。そこで主人公たちは、ひたすら謙虚に慎ましく生きるものとして描かれていたからだ。レスター・バラードは怖れ、毒付き、卑小な欲望に流され、涙を流し、生にしがみつく。ある意味、それらの主人公たちよりも人間らしいと言えるかもしれない。これ...
国境三部作以降しか読んでなかったので、かなり驚いた。そこで主人公たちは、ひたすら謙虚に慎ましく生きるものとして描かれていたからだ。レスター・バラードは怖れ、毒付き、卑小な欲望に流され、涙を流し、生にしがみつく。ある意味、それらの主人公たちよりも人間らしいと言えるかもしれない。これはコーマック・マッカーシーが絶対悪を描き始める前に、人間の卑小な悪、それこそが本質だとでも言うように描いたものだ。ただ、やはり精緻な日々の営みや、自然の描写は詩的、神秘的で美しい。氏の作としては短く、読みやすい。っても、子どもにオススメできるような内容じゃないけど笑
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