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日本の医療危機の真実 いまこそ求められる医療制度改革
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 時事通信出版局/時事通信社 |
発売年月日 | 2013/07/03 |
JAN | 9784788712768 |
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日本の医療危機の真実
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日本の医療危機の真実
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心臓外科医の南和友氏の対談をまとめた本です。 (ドイツ・ボッフム大学永代教授、医療法人北関東循環器病院院長) 日本の医療危機の根底は、一言でいえば 「病院の数が多すぎる」 ということです。 ドイツと比較してその話が多岐にわたります。 例えば手術の技術に関して。 日本では手術を50例で専門医の認定が学会から受けられるが、 ドイツでは500例の経験が必要で、認定は国から受けることになる。 とのこと。 これと病院の数との関係は。 日本とドイツの施設での平均症例数を見ると一目瞭然です。 ■施設当たりの平均症例数 日本 70 ドイツ 1400 この大きな数字の差は、もちろん日本人の心臓が丈夫なわけではなく、心臓外科の病院数そのものです。 ■心臓外科の病院数 日本 570 ドイツ 80 日本は薄く広く。本当にとても薄い。 そして心臓外科の医師は十分にいて多すぎるそうです。 そうすると一人あたりの経験する症例数がとても少なるくなる。 だからレベルも当然下がる。 これは技術面だけで考えた問題ですが、 ハードの面でもスタッフの面でも多くの無駄が出る。 ヨーロッパの考え方は必要数から割り振る形が多いです。 心臓外科にしろどんな医師にしろ、その国、地域に何人必要か? そして病院も何施設必要か? そういった考えで国がコントロールしている部分が多くあります。 日本の場合は医局中心で、医局が違えば協力もしないし、計画性も薄い。 同じ地方都市に、中途半端な病院が10個もあったり。 それなのに、どの病院にも同じような科が並び、どの病院にもCTやMRIという高額な機器が設置されている。 一番の問題は「人材」という最も大切なリソースが無計画に散らばっていること。 中途半端な規模の病院に、中途半端な体制を作る。 だから救急対応はできないし、経験も積めないので人材も育たない。 統合してしまえばいいけど、医局も違えば経営母体も違うのでどの病院も嫌がる。 これを改善するにはどこかで国が大きな決断を下すことが必要とのこと。 私も強制力を持って統廃合をすることができれば、こんなにいいことはないと思います。 市民も「病院が沢山あって便利」という錯覚に気づかなければなりません。 そして医師が選ぶ診療科についてもある程度のコントロールが必要でしょう。 医局の教授によるコントロールに戻すことは避けるべきですが。 日本の医師の場合、社会的感覚がないまま医学部に入り、医師になって、専門を選ぶ傾向があるので、実際の医師としての需要を示せれば、ある程度調整がきくのではないかと思います。
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