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高野聖 角川文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループホールディングス |
| 発売年月日 | 2013/06/21 |
| JAN | 9784041008492 |
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高野聖
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商品レビュー
4.1
18件のお客様レビュー
泉鏡花の『外科室』に魅力を感じ、それならばと『高野聖』も手に取ってみました。 こちらも面白い。 原文・文語体ですが、読みにくさが却って一層話を怪しくしています。 ミステリーではないですが読み終えてから、思わず読み返しました。 旅先で出会った、二人の僧侶が、道中暇なればと世間話を...
泉鏡花の『外科室』に魅力を感じ、それならばと『高野聖』も手に取ってみました。 こちらも面白い。 原文・文語体ですが、読みにくさが却って一層話を怪しくしています。 ミステリーではないですが読み終えてから、思わず読み返しました。 旅先で出会った、二人の僧侶が、道中暇なればと世間話を交わします。 昼に開いた弁当をきっかけにやあやあと行先を伴にします。一晩宿に泊まり、片方の旅僧が話を始めます。 飛騨から信州へ。山を超えようと、途中分かれ道に当たる。先を歩く薬売りが旧道を選び「こちらが正しい」というも、どうにも怪しい廃れた様子。そのまま別れてもよかったが、やはり気になり追いかけます。途中に蛇は出るは、ヤマビルは出るは。ろくな道じゃない。引き返そうと思うも、薬売りの安否も気になる。そうこうしているうちに日は落ち、道は暗く。引き返す方が怖くなり、目をつぶるように道を進むと一軒の古屋に辿り着く。出迎えか門に立つ主は「阿呆のよう」。すると奥から家の婦人が現れる。 旅僧は世話になるのを悩みに悩み、されどヤマビルにかまれたが痒すぎる。一息つけるのならばと婦人に頼み、一夜の宿を頼む。 風呂はないが川がある。夫人に連れられ、その川でヤマビルに噛まれた皮膚を流すと、夫人が衣を脱いで背中を撫でてくる。その手に触れられると、痛みは消え、川の水は冷たさを失い、その呼吸は花の香のようであった。 家に戻りようやく布団に入ると、外が騒がしい。牛の声。サルの声。二本足の獣が草履を履いて歩いてくるような音まで聞こえる。家の周りを魑魅魍魎が囲むよう。 すると夫人の声「お客様がいらっしゃるでしょう」と。 私はお経を唱える。 朝を迎え、別れを告げ川を下る。 修行の身なれど、この先歩いて行かば何が楽しかろう。年老いた老婆にお茶を出されるが関の山。修行を成し遂げられぬども、この婦人とそばに居られることに比べればなんの後悔もない。 川が巌にぶつかり二つの滝に分かれる。幅の広い滝の堂々たる音に男たる勇ましさを見、幅の狭い滝の静々と流れる様に、男の膝にすがる女のしおらしさに見て取る程の想いであった。 「引き返そう」 そう思うていたところに、宿の主人が声を掛けてくる。 「さてはうちの嬢様に心惹かれましたな」 「昨夜、川に行かれましたが、私は驚いた」 「帰ってくるあなたはまだ人の顔、人の体をしておった」 「悪いことは言わない、心固くして早く先に進むがよい」 翌朝、旅僧が雪のかかる山道を登っていくのを、名残惜しく見送った。 雪が降る中上っていく後姿はまるで雲の向かうかのようであった。
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美しい文章と精緻なストーリー、独特な世界観と人間観、後の文豪たちが鏡花を崇拝する理由がわかりました。文語体で読むのは骨が折れましたが、それをする価値がありました。
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幻想的で艷やかな文体で綴られる短編集。漢字が多くて難しく感じたが、それでも耐えて読んでみると作中の風景がありありと目に浮かんでいた。『夜行巡査』がお気に入りかも。
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