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ルカの方舟
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2013/06/10 |
| JAN | 9784062183758 |
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ルカの方舟
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商品レビュー
3.5
43件のお客様レビュー
『「でもすねえ、我が国では、実は半数近くがそういう論文なんです」小日向は、傾けていたビールジョッキを慌てて口から離した。「マジすか?」思わず言葉がぞんざいになる。「マジです。一九九三年から一九九七年の調査でみると、その期間に一度も引用されなかった科学論文の割合は、なんと四十四パー...
『「でもすねえ、我が国では、実は半数近くがそういう論文なんです」小日向は、傾けていたビールジョッキを慌てて口から離した。「マジすか?」思わず言葉がぞんざいになる。「マジです。一九九三年から一九九七年の調査でみると、その期間に一度も引用されなかった科学論文の割合は、なんと四十四パーセント。そしてその大半は、引用されないだけでなく、おそらく読まれてさえいない。一度も」「そこまでひどいとは…ちょっと怖くなってきますね」「そう。恐ろしいことなんです、これは」芝居がかった調子で、百地も同意する。「誰にも読まれず、誰の役にも立たず、誰にも検証されない論文が、日夜大量に生み出され、無名雑誌という暗い泥沼に埋もれていくわけです」』 伊与原新の初期の(少なくとも地元の図書館で)人気の作品を読む。予約したのが何時だか思い出せない程に回ってくるまでに時間が掛かった。この作家の作品は学術的な詳細と人情劇が良い塩梅で混ざり合うところだと思うけれど、この作品もそんな一冊。例によって勝気な理系女子の役割の登場人物や天才肌の科学者がいて、そんな中で少しもたもたしているがある意味ワトソン博士的な狂言回しの人物もいる。推理小説的な一面がより強い作品ではある。 大変注意深い読者であれば、タイトルである「ルカの方舟」と序盤に登場する告発メールの差出人の名前「ルカの末裔」の謎に一早く違和感を(前述の天才肌の科学者のように)覚えるだろうけれど、そのトリックは最終盤まで解き明かされない。上手な誘導。 南極観測、極地研、という単語は学生時代には案外身近だったし、学科の先生が観測に行く際に餞別を差し上げたり、付属の植物園内にはタロの剥製もあった。それこそ映画の中では高倉健が恩師を訪ねて来る場所こそ学びの舍だったのだけれど、何より印象深かったのは、学生だった当時「世界で一番隕石を保有管理しているのは日本です」と授業で習ったことだった。それは1969年の南極やまと山脈での隕石採集に端を発し、そして氷床が隕石を自然に集積している機構を提唱したことに繋がる、という話。授業は、そこから迷子石、モレーン(氷堆石)へと流れて行った、というのは蛇足。蛇足の蛇足ながら、うん十年前にスコットランドで氷堆石を成す石の一つを拾ったものが今でも手元にある。氷河の底で平らに削られた面が時間の長さを物語る。 そんな過去の記憶を呼び覚ましてくれるのがこの作家の特徴でもあるのだけれど、この後の長篇「磁極反転」「ブルーネス」に比べると学術的な論理展開は穏やか、というか、やや脇に流れている感じがしないでもない。作家自らの武器を存分に使いまわせていない感じがすると言ったら余りにも失礼なのではあるけれど、敢えて、その手の話の展開に熱くなり過ぎないようにしたという感じ。それでも、個人的にはやはり地質学上の標本で採集地の厳密性を問わない種類の標本がある、という下りにぐっと来たのだけれど、地質を専らとしたもの以外に、標本採集地の重要性の話はぴんと来ないかなとも思う。ただ、その部分に反応しなくても展開するトリックの解明には問題は生じないのではあるけれど。さらにまたまた個人的には、そういうフィールドワークの話をされると学生時代のややどんよりとした記憶が蘇って安寧とした気分ではいられないので多少読むのが苦しくもあるのだけれどもね(笑)。 自分も名を連ねた論文が数編世の中には散らばっているけれど、まあ、論文を書くって決して世の中の為になるとか、役に立つとかって心境で書いてはいないよなあと思うこと頻り。ニュートンではないけれど、誰かの業績の上に少しだけ何かを積み重ねる、そんな試みだよね、研究とか論文にまとめるとかなんて。それも案外砂浜で砂山を作っているような行為に近い感覚で。そんなこと考えてたらふと気付いたけれど、卒論以外に地質の論文は書いてないね、はは。
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隕石と生物についての解説がとても興味深く面白かった。さらに、殺人事件も起きてミステリもあって最後まで楽しめた。
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理系ミステリー小説で、火星隕石に生命の痕跡が見つかるという世紀の大発見を巡り、論文の偽装告発と研究者の陰謀、そして地球生命の起源に迫る物語です。主人公の科学雑誌ライター・小日向が、偽装疑惑を告発するメールを受け取り、研究室で教授の遺体と方舟型に加工された隕石を発見。真相究明が天才...
理系ミステリー小説で、火星隕石に生命の痕跡が見つかるという世紀の大発見を巡り、論文の偽装告発と研究者の陰謀、そして地球生命の起源に迫る物語です。主人公の科学雑誌ライター・小日向が、偽装疑惑を告発するメールを受け取り、研究室で教授の遺体と方舟型に加工された隕石を発見。真相究明が天才惑星科学者・百地に託され、「ルカの末裔」と呼ばれる存在や、火星が地球生命の「出身地」である可能性、そして科学の世界の光と影が描かれます
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