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大人にはわからない日本文学史 岩波現代文庫 文芸223
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2013/06/17 |
JAN | 9784006022235 |
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大人にはわからない日本文学史
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商品レビュー
4.3
9件のお客様レビュー
「日本文学史」とタイトルにありますが、あつかわれているのは近代以降であり、また文学史のおおまかな流れをたどるものではなく、過去の作品と現代の作品が著者自身の関心のもとへと集められ、それらが共振する読み方を示す試みといえるのではないかと思います。 「「歴史」というものは、鑑賞する...
「日本文学史」とタイトルにありますが、あつかわれているのは近代以降であり、また文学史のおおまかな流れをたどるものではなく、過去の作品と現代の作品が著者自身の関心のもとへと集められ、それらが共振する読み方を示す試みといえるのではないかと思います。 「「歴史」というものは、鑑賞するために壁にかけられた絵ではありません。なんというか、それを使って、誰も考えたことのないヘンテコなものを作りだせるオモチャみたいなものではないでしょうか。いや、そうであるべきなのです」。このように著者は本書の「はじめに」で述べています。 著者は、樋口一葉の『にごりえ』の文章に、現代に通用するリアリズムを見いだし、綿矢りさの『インストール』や『蹴りたい背中』などの文章にそれが継承されていると論じています。また、石川啄木の文章と、ロスジェネ論の代表である赤木智弘のことばをならべることで、「批評」の根拠を問おうとします。さらに著者は、1990年のなかば以降に登場した、阿部和重や中原昌也の小説に、近代文学的な「私」がいないと指摘し、現代文学がたどり着いた場所がいったいどこなのかということを明らかにしようとしています。 論者の読みかたの鋭さを示す評論は多くありますが、本書はむしろ著者自身の読みかたに読者を引き込み、読者がともにたのしむことができるようなことばで書かれています。
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書名は文学史だが中身は明治の近代文学から現在にかけての文学評論 今まで読んだことある文学に対する評価の論として もっともわかったような気がする気にさせてくれる気のする一冊 何しろ読んだ前後でたぶん殆ど明確には良し悪し見分けがわからないので これは良いと例を挙げて評価するのに対し ...
書名は文学史だが中身は明治の近代文学から現在にかけての文学評論 今まで読んだことある文学に対する評価の論として もっともわかったような気がする気にさせてくれる気のする一冊 何しろ読んだ前後でたぶん殆ど明確には良し悪し見分けがわからないので これは良いと例を挙げて評価するのに対し その褒めている理由はわかる気がするが 他と比べてその程度がどうかはよくわからない 面白かったのは文学評論と社会評論の結びつき 文章が時代において違うのは口語の影響でありつまりは時代の下でもある 近代文学に対して現在の文学を比較して その文体と社会のありようを論ずるのは 正しいか正しくないかとかが通用するのかも判らないが面白かった
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いろいろと面白かった。結果として吹っ切れるというか頭のなかがまとまってきそうな感じもするし。高橋源一郎のような感覚の人がいて持つべき疑問をしっかり持っているというあたりが整理されていて良い感じ。読むことを純粋に楽しむ人には用のない本かもしれないけれどかといって読んでおいて損にはな...
いろいろと面白かった。結果として吹っ切れるというか頭のなかがまとまってきそうな感じもするし。高橋源一郎のような感覚の人がいて持つべき疑問をしっかり持っているというあたりが整理されていて良い感じ。読むことを純粋に楽しむ人には用のない本かもしれないけれどかといって読んでおいて損にはならない本。
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