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いま日本人に読ませたい「戦前の教科書」
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 祥伝社 |
発売年月日 | 2013/06/10 |
JAN | 9784396614584 |
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商品レビュー
2.7
4件のお客様レビュー
大正期から昭和15年まで尋常小学校で使われた国語の教科書の素晴らしさを紹介する本。具体的には、大正7年(1918年)から使われたハナハト読本と、昭和8年(1933年)から太平洋戦争の開戦まで使われたサクラ読本についてだ。どちらも全12冊で、当時の小学生は1年間に2冊ずつ勉強してい...
大正期から昭和15年まで尋常小学校で使われた国語の教科書の素晴らしさを紹介する本。具体的には、大正7年(1918年)から使われたハナハト読本と、昭和8年(1933年)から太平洋戦争の開戦まで使われたサクラ読本についてだ。どちらも全12冊で、当時の小学生は1年間に2冊ずつ勉強していた。小学校における国語の授業の比率が全体の半分近くを占めたという現代との違いにも驚くが、なにより衝撃だったのは、この当時の教科書が単純に「おもしろい」こと。今、大人の私が読んでも普通に読み物としておもしろい。扱われている題材は非常に幅広く、日本の偉人は当然のこととしてダーウィンやナイチンゲール、第一次世界大戦でのロシアの将校、古代ローマの王など広く世界に目を向けていた。豊かな情操教育とともに、科学や歴史の勉強にもなっていたのだと思う。曽我兄弟や鉢の木の話は知らなかった自分を恥じた。もっと勉強したいと思った。昔の小学校6年の義務教育過程の勉強を・・・。
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国語と、“知情意”を重視した戦前教育。 知識だけでなく、情感とそれに基づく意思の醸成。 うーん。。 現在の偏差値重視教育など、批判に対してのアグリーな面はあるものの、主張がやや一方的な感もある。 朝日新聞・民主党元政権への批判と、安部政権教育改革への強い支持。 作者の思いは伝わ...
国語と、“知情意”を重視した戦前教育。 知識だけでなく、情感とそれに基づく意思の醸成。 うーん。。 現在の偏差値重視教育など、批判に対してのアグリーな面はあるものの、主張がやや一方的な感もある。 朝日新聞・民主党元政権への批判と、安部政権教育改革への強い支持。 作者の思いは伝わるのだがしかし。
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書店をブラウジングしていて目に入った一冊。 なにはともあれ、子どもにも読ませてみたい、と感じました。 戦後の日本で使用されてきた歴史教科書は、、 “「われわれ日本人のメンタリティを育んだ歴史」という視点が、 まったく教えられていない。” ただただ、この一言に尽きると思...
書店をブラウジングしていて目に入った一冊。 なにはともあれ、子どもにも読ませてみたい、と感じました。 戦後の日本で使用されてきた歴史教科書は、、 “「われわれ日本人のメンタリティを育んだ歴史」という視点が、 まったく教えられていない。” ただただ、この一言に尽きると思います。 “人間教育は知・情・意のバランス” 単純に知識を詰め込むだけでも、みんな仲良くと、 理念だけのお題目を唱えるだけでも、ダメなんです。 それらを適度に組み合わせて、「自ら」で取捨選択して涵養しないと、、 与えられた知識は知識のままで終わり、教養として根付いていきません。 “(柳田國男や新渡戸稲造の目指した日本の統治は)搾取はしない。 保護もしない。自立せしめる。” これは実際に、欧米列強からの搾取にあえいでいた、 東南アジアの各国で実践されて、大戦後の独立へとつながっていきました。 このことは、各国の歴史教科書でも教えられている内容です。 “大東亜戦争に突入したときの日本人は、民度が高く、 日本人としてのアイデンティティをしっかり持っていた。” “教育”とは、教えて育むこと、過保護にただ箱入りで守る事ではなく、 自分の力で立てるように必要な知識を教えて育んでいくことだと、思います。 そういった意味では、教師は生徒の伴走者でしかないですかね、、 で、戦前の日本では、それが真っ当に実現できていたのだなぁ、と。 自らの価値観を育みながらの自己実現であれば、 押しつけられたレールではなく、自分で選びとっていくでしょう。 “戦前は職業観や社会観を育てつつ進路を決めていくことができた。 昔の学校制度には、やり直しや路線変更を許す寛大さがあった” そのことは、こういった風潮からも読み取れます、うーん。。 “(戦後)エリートと呼ばれる人たちは、持てる能力を 自分のためだけに使って当然と思っているフシもある。” 価値観が単一であればそれでもよいのでしょうが、そんな事は無いわけで、 多様な価値観を受け入れられるかどうかは、“教養”ともリンクするんだな、と。 これは自らも含めて、反省を促される部分でした。 “戦前”ってだけで思考停止してしまう時代はもう終わり、としたいですね。
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