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メディアが震えた テレビ・ラジオと東日本大震災
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京大学出版会 |
発売年月日 | 2013/05/25 |
JAN | 9784130530194 |
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メディアが震えた
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東日本大震災を伝えたテレビ、ラジオの舞台裏を、現場の協力を得て研究者が詳細に調査した内容が報告され、さまざまな課題が浮き彫りになっています。95年の阪神大震災は比較的被災地が限定的であり、被災地から20キロ程度の距離にある大阪が無事であった。しかし、東日本大震災では被災地が広域で...
東日本大震災を伝えたテレビ、ラジオの舞台裏を、現場の協力を得て研究者が詳細に調査した内容が報告され、さまざまな課題が浮き彫りになっています。95年の阪神大震災は比較的被災地が限定的であり、被災地から20キロ程度の距離にある大阪が無事であった。しかし、東日本大震災では被災地が広域であり、各メディアは相互のサポートは期待できず、放送に必要な電源の確保から、取材、放送に必要な人の確保まで体制を作るまでの苦労があった。 印象的なのは、震災後2日目に発生した原発での水素爆発だ。放送局は、政府や東電、原発からの何の情報提供もない中で、目の前で起こっている爆発について伝えなければならない。現場のアナウンサーへの指示は、憶測をいれずに事実のみを伝えること。爆発が発生したと放送することで、視聴者は原子炉が爆発したと感じるかもしれない。ガソリン等の燃料が爆発したのかもしれない、少なくとも水素爆発が起こるなんて専門家でなければわからないはずだ。正確な情報を持っていないが、伝えなければならないメディアの立場。事実だけを伝えても、状況によっては良いようにも悪いようにも視聴者によって解釈される。 正確に情報を伝えるためには、メディアの伝え方だけではなく、受け手側の知識や対応の仕方についても心構えが必要である。この仕組みを作り上げることはとても難しそうだが、危機管理というのはこの仕組みを作ることではないかと思う。 「この程度では、健康にすぐに影響ありません」と繰り返すだけではダメである。
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