岳飛伝(五) 紅星の章

北方謙三【著】

• 販売会社／発売会社: 集英社
• 発売年月日: 2013/05/24
• JAN: 9784087715132

商品レビュー

2024/08/12

岳飛とウジウの闘いはお互いが負傷の相打ちで終了となった。

秦容はベトナムで甘蔗糖造りに励んでいた。

岳飛が南宋に誘われるが軍閥の立場を崩さず、微妙な立ち位置になっていた。

梁山泊では呉用が亡くなった。

遺言は岳飛を助けよであった。韓成が西遼の西側を統治することになる。秦容は甘蔗糖の製法を完成させる。

2024/05/30

ついに梁山泊三代目頭領の呉用が死んでしまいました
悲しい！

そして死に際し「岳飛を救え」という言葉を残しました

むむむ、『北方岳飛伝』とは岳飛を救う物語なのか

ここで少し歴史をおさらいしておこう

『岳飛伝』では現在中原には金、南宋、梁山泊という三つの国がたっている

もちろん梁山泊は北方謙三アニキが作り上げた架空の国だが、金と南宋は実際にあった国だ（いまごちゃごちゃやってるが、結局どちらもあのモンゴル帝国に滅ぼされます）
なので、金と南宋陣営の登場人物には実在の人物も多い

岳飛もそのひとりで、中国ではあの関羽と並ぶ英雄なのです

『岳飛伝』四巻、五巻で描かれた金のウジュを追い込んだ戦いも史実にあるんですね（面白いのは南宋の歴史には「ある」が金の歴史には「ない」）

そして歴史では民衆に絶大な人気を誇った岳飛は南宋の宰相秦檜に危険と思われ約1年後に冤罪を着せられ謀殺されてしまうんですね

つまり史実では岳飛の寿命はあと1年なんです

この歴史を覆すことが「岳飛を救う」ってことなのか？
それとも何か違う道があるのか？

北方謙三アニキの振るう采配はいかに？

うーん、引き続き楽しみ！

2022/05/26

荀響が親方と呼ばれて慕われているのが嬉しかった。楊令伝の中では空気があんまり読めない李媛リアコ副官というイメージが強かったから。しっかり活躍してたのねぇ。えらいなぁ。

ウジュ対岳飛、互角〜〜〜

韓成、王清、家族の問題に直面。難しい。
韓成はもう少し頑張って郤灼と向き合ってくれ。肝っ玉母ちゃんから逃げるのはダメよ。
傷心の王清は運というかタイミングが悪かったのね。バランスが崩れてしまった。どうなるかとやら。

崔蘭ちゃん、やるぅぅぅぅ。あざとかわいぃぃぃぃぃ。こりゃ男は惚れるわいな。

牙を抜かれた劉光世。。。
人は弱く強い。。。

呉用の死、私はただただ悲しかった。きっと一番、梁山泊を愛していた人。棗売りを装っていたことが懐かしい。言葉が何も出ません。
史進はまた同志に先に死なれてしまったね。史進が切っていたのは悲しみにうなだれてしまいそうな自分かな。なんだかやるせない。読者である私は史進と同じくらい死を見てきたから気持ちがわかる気がするよ。

秦容率いる南の土地の人々が輝いていて嬉しかった。

耶律大石、やっぱりすごい人〜！続きも楽しみ。