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「なぜ?どうして?」をとことん考える高校数学
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「なぜ?どうして?」をとことん考える高校数学

南みや子【著】

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「なぜ?どうして?」をとことん考える高校数学

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ベレ出版
発売年月日 2013/05/22
JAN 9784860643560

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商品レビュー

3

2件のお客様レビュー

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2024/06/13

『数の論理 マイナスかけるマイナスはなぜプラスか?』『算数・数学なぜなぜ事典』の方が、より興味をそそられるトピックがあるな、と感じてしまいました。

Posted by ブクログ

2022/10/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「数学が苦手だから文系、というネガティブな選択はやめた方がよいと思います」 今年の夏に、息子の担任と面談をしていただいた際の一言。 「そ、そうですね」 と言いつつ、冷や汗。・・・親であるの私も30年前にはその口で文系を選んだわけですから。 いやあ高校進学当初は結構頑張っていました。でも高校1年?の進路相談で色弱の事を指摘され、理系を選んでも大学卒業後の就職は厳しいとの話でした(当初は理系・化学に行きたいと考えていました)。また、数学教師のカワサキさんという方とどうしてか衝突し、途中から数学は完全放棄したのでした。その後点数は右肩下がりならぬ、直下。 ・・・ で、結局文系。 しかしですよ、数学はやっぱ大事なんじゃないかというのは、世で言われる以上に頻繁に体感してきました。というか高校を卒業してからも数学がまあ周りでよく出てくること。 まず大学で集合論みたいなものにぶち当たりました。哲学専攻でしたが、論理学では裏とか逆とかそういう操作の訓練をさせられました(⋂⋃とかそういうやつです)。よく単位が取れたものだと今となっては驚き。 大学院時代も何でかアマルティア・センの本を購入したのですが、確率統計とかの話が多く挫折を繰り返し、積読すること25年(はやく売れや)。 就職後も金融系で働いているということもあり、証券アナリストという資格も取りましたが、分散、共分散、標準偏差とか、不完全燃焼感満載のままテストだけパスした体で今に至ります。ブラックショールズモデルとか出てきて、理解しなくてもいいとか言われるのですが、だったら教科書に載せないでって感じです。 そんな過去のことを思い返しつつ、先生との面談後、息子には何とか数学もきちんと勉強してもらいたいと、自分を棚に上げて諭してみる 「数学もさあ、将来ことを考えると、やっぱやった方がいいんじゃね?」 おいおい、友達かよ。なんだその弱腰は!? ・・・こうしたこともあり、今さらですが数学アレルギーを直したく思い、学びなおしを望むものです。で、Amazonでなかなかに評判だった本を取るに至りました。 ・・・ 長い前置きでしたが、本作、非常に共感するところ大でした。 数学の本というより、数学の先生のエッセイという感じ。筆者が中学高校くらいから感じていた教科書の語らない意味とか意図とかを、彼女なりに類推したりした呻吟する歴史がつづられています。 例えば、中学は自然数や有理数が大半でしたが、高校では無理数が導入されたり、ルートにマイナスが付いたり、もう数の拡張の仕方がえげつない。前に言ってたことと違うじゃんかと叫びたくなったのは筆者だけではないはず。こうした宗旨替えについては教科書はその意図を大抵語らないのです。筆者によるとこれは、数を数直線で表現する、その線上の点を数で表現する、場合によっては一本の数直線から離れた二次元世界を表現する等、様々な数を表現するために数の概念が拡大されてくるという。私が書くといまいちですが、本文ではなるほどなあと感じられる話でした。 あるいは、サイン、コサインとか何なの?意味わかんね!とか思いませんでしたか。私は思いました。筆者も感じたようです。ただ計算するだけでなく、その意味・背景を知りたいと。本作読後、私はこう理解しています。三角関数とは、三角形を四象限のグラフで表現しかつ回転をさせる等する際に、角や辺やそれらの割合を使い、座標点以外の表現方法として導入されたようだと理解しました。 そんな誠実な筆者の歩みですが、残念ながらよく理解できない部分もやはりありました。私の場合微分積分はやっぱりよくわからなかった。。。そしてベクトルも微妙に腑に落ちない。。。くぅー。 でも、大分もやが取れた感じがあるのです。わかるという感覚、その喜びが体を走ります。 ・・・ ということで、読んでいるだけで筆者の真摯な人柄がダイレクトに伝わってくるよい本でした。もし高校生で数学が嫌いになりかけている子がいたら試しに読んでみてほしいなあと思います。 あとがきによるとできれば高校教科書を読んでみてほしいとのこと。散々こき下ろしたくせに、最後に「それはそれでやっぱりよくできている」と。 教科書をもう一度読んでみて、その後本作を再読したく思います。

Posted by ブクログ