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欲望の美術史 オールカラー版 光文社新書
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 光文社 |
| 発売年月日 | 2013/05/17 |
| JAN | 9784334037451 |
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欲望の美術史
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商品レビュー
3.7
24件のお客様レビュー
第二章美術の原点がおもしろかった。「美術館があらゆる作品をよく見せる無色透明な空間であるというのは理想にすぎず、実際はどんな美術作品にも展示空間の特性が強く作用し、影響しているのだ。古来、優れた芸術家ほど、そのことに自覚的であった」と作品と展示空間には述べられていた。その不可分な...
第二章美術の原点がおもしろかった。「美術館があらゆる作品をよく見せる無色透明な空間であるというのは理想にすぎず、実際はどんな美術作品にも展示空間の特性が強く作用し、影響しているのだ。古来、優れた芸術家ほど、そのことに自覚的であった」と作品と展示空間には述べられていた。その不可分な関係があるからこそ、鑑賞あるいは来館という動機が生まれるのだと思う。ここではアメリカの抽象表現主義画家マーク・ロスコが紹介されていた。「ロスコの絵の前にたたずんでいると、宗教芸術のような深い精神性を感じることができ、展示室が礼拝堂のように荘厳な気配に包まれるのがわかる。」というが、その精神性をこそ感じられるからといって価値観が変わるわけではないと思う。本を通じてでもそのような空間があると伝わる。そして、その空間は人々を受け容れる準備ができているからよいものだと感じられる。DIC川村美術館にあるというので、いつか実際に訪れてみたい。 追悼と鎮魂では死者に関する絵を取り上げている。本書では美術史の視点で語るものの、文化人類学的にも横断的に述べられることがおもしろい。ムカサリ絵馬(山形の天童市若松寺・山形市立石寺・黒鳥観音・久昌寺)、供養絵画(岩手県遠野市)、花嫁人形(青森県津軽地方)、喪中画:モーニング・ピクチャー(アメリカ)といった民間の子を亡くす悲しみから描かれたであろう絵画に触れている。キリスト教美術の主題にも哀悼:ピエタがあり、十字架から降ろされたキリストの傍で聖母や使徒が嘆き悲しむ絵画のうち、とくに嘆きの聖母:マーテル・ドロローサに人気があったと切り込まれる。ちなみに嘆きのマートルみたいな名前だと思ったが、たぶん聖母の方からとられた。それはともかく、死の恐怖や悲しみを克服するという点で絵画がその切実な感情に与える影響は計り知れない。これらの絵画がそれぞれ事情は違えど、やはり特定の空間に収めることまでが一連の行為であったと思えてならない。
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宗教や倫理観、作家の人生などを背景に人間の欲望(権力、生存、性愛など)が投影された美術品を解説している。新聞の連載を下敷きにしているため一つ一つの作品に対する解説は短く、ダイジェスト的になってしまってはいるが、読みやすく美術鑑賞の入門編として良さそう。 刺青についての解説もあっ...
宗教や倫理観、作家の人生などを背景に人間の欲望(権力、生存、性愛など)が投影された美術品を解説している。新聞の連載を下敷きにしているため一つ一つの作品に対する解説は短く、ダイジェスト的になってしまってはいるが、読みやすく美術鑑賞の入門編として良さそう。 刺青についての解説もあった。海外の「タトゥー」より、日本の「刺青」は迫力や生々しさ、人間観までも表現している世界でも稀な「芸術」と評しているのが興味深かった。おっかないイメージの方が強いが、そういう見方もできるのかと。 ピカソの「ゲルニカ」の解説も面白かった。反戦メッセージの濃い作品として知られているが、絵の端にはピカソの私生活における痴情怨恨が描かれており、反戦メッセージは「後付けのようなもの」という見方だった。美術品の背景まで知っていると見る目もまた変わっていく楽しさがある。
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美術作品が生み出され、多くの人を魅了するのは 作品の美しさや作家の持つ技術だけではない。 宗教、戦争、恋愛、etc... その時代を生きる人々の祈りに耳を傾けることで ひとつの作品がもつ背景がさらに奥行きを持ち、 深みが増す事をこの本を通して知ることが出来た。 新しい学びは楽し...
美術作品が生み出され、多くの人を魅了するのは 作品の美しさや作家の持つ技術だけではない。 宗教、戦争、恋愛、etc... その時代を生きる人々の祈りに耳を傾けることで ひとつの作品がもつ背景がさらに奥行きを持ち、 深みが増す事をこの本を通して知ることが出来た。 新しい学びは楽しい。 美術史初心者の人間にもわかりやすく興味深い内容だったので、他の作品も読んでみたい。
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