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失われた時を求めて(5) ゲルマントのほう Ⅰ 岩波文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2013/05/18 |
| JAN | 9784003751145 |

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失われた時を求めて(5)
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商品レビュー
3.7
7件のお客様レビュー
公爵夫人への恋慕から生じる錯綜の日々が、転居先や滞在先で始まる。 今後の展開がさらに大きくなることを期待。
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4巻を読み終わってから時間が経過したせいか、初めの100ページがなかなか頭に入ってこず、3度読み返してしまった。 わかりにくい部分は中盤以降もあったが、なぜだろうと考えたとき、理由のひとつは、主語から文末までがやたらに長いことである。 それは、ひとつの結論に辿り着くまで、紆余曲折...
4巻を読み終わってから時間が経過したせいか、初めの100ページがなかなか頭に入ってこず、3度読み返してしまった。 わかりにくい部分は中盤以降もあったが、なぜだろうと考えたとき、理由のひとつは、主語から文末までがやたらに長いことである。 それは、ひとつの結論に辿り着くまで、紆余曲折する心理を微細に語るからであり、また、結論というよりはその紆余曲折そのものが事実であると、決着するからだ。 対象人物に対しての見方を、四方八方から説明を尽くすことで、その内容を理解した時の快感が病みつきになる。 それがこの作品の醍醐味である。
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ゲルマント家の館の一角に引っ越してきた主人公は、ゲルマント公爵夫人に強い憧れを抱くようになる。 そして、彼女のおい、サン=ルーと友達になり、兵舎まで会いに行って、彼を通じてなんとか彼女に近づこうと画策する。 また、サン=ルーとその愛人との仲違いも描かれる。 正直言って、これらの...
ゲルマント家の館の一角に引っ越してきた主人公は、ゲルマント公爵夫人に強い憧れを抱くようになる。 そして、彼女のおい、サン=ルーと友達になり、兵舎まで会いに行って、彼を通じてなんとか彼女に近づこうと画策する。 また、サン=ルーとその愛人との仲違いも描かれる。 正直言って、これらの部分にはあまり入り込めなかった。 僕の心に響いたのは、主人公がしばらく離れていた祖母に電話をかけたことをきっかけに祖母の孤独に思いを致すところだ。 また、そこかしこに散見されるプルーストの芸術論や人間観も興味深かった。 『その声は優しかったが、また、なんと悲しい声だったことか。その悲しさは、なによりもまずその優しさ自体に起因する。 ―中 略― 悲しさのもうひとつの要因は、その声だけを身近に聞き、顔という面相を介さずにその声に直面した私が、生涯にわたりその声にひび割れを生じさせてきた深い悲しみにはじめて気づいたことにある。 ―中 略― むしろこの声の孤立は、もうひとつの孤立、はじめて私とひき離された祖母の孤立の、象徴であり、想起であり、直接の結果だったからであろう。』(「第3篇ゲルマントのほうⅠ」以下同じ。) 『われわれがなにかを感じる世界と、考えたり名づけたりする世界はべつであり、この両者を対応させることはできるが、両者の隔たりを埋めることはできない。 ―中 略― ところがそのとき私の考えていたのはラ・ベルマの演技を深く知ろうとすることだけで、私の頭にはそのことしかなく、その演技に含まれているものをそっくり受けとるべく私の思考をできるだけ広く開いておこうとしていた。ほかでもない、それこそ賞讃するということなのだと、いまや私も納得したのである。』 『まったく耳が聞こえない者にとって、ひとつの感覚の喪失はひとつの感覚を獲得したときと同じほどに多くの美を世界にもたらすもので、 そんな人はこの「地上」をいまだ音が創造されていなかったころの楽園のようにうっとりとして散策する。』 見えない者には、見えないことで見えてくる世界があるのだろうか。 であるなら、見えないこともそれほど悲観するまでもないのだが。
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