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カフェ・デ・キリコ
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2013/04/27 |
JAN | 9784062182164 |
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カフェ・デ・キリコ
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商品レビュー
3.4
14件のお客様レビュー
図書室の司書さんに勧められて読んだ一冊。 進路に悩んでいた高校生時代のわたしにぴったりでした。さすが司書さん!
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父が亡くなり、母とともに父の祖国イタリアへ移住し、カフェを開くことになった中学生の霧子。 自分のアイデンティティの不確かさと向き合いながら、道を切り開いていく。 1時間くらいのドラマでありそうな、一気に読めるストーリー。 「人生の三つの試練。それは愛すること、忘れること、許すこと...
父が亡くなり、母とともに父の祖国イタリアへ移住し、カフェを開くことになった中学生の霧子。 自分のアイデンティティの不確かさと向き合いながら、道を切り開いていく。 1時間くらいのドラマでありそうな、一気に読めるストーリー。 「人生の三つの試練。それは愛すること、忘れること、許すこと。」この言葉を使いたいがための舞台装置としてのストーリーという印象。ミラノに住むことになったら、という仮想体験ができたのは楽しかった。 残念ながら、人物の深さを感じられず、長いあらすじを読んでいるような感じだった。 「3時のアッコちゃん」ほどパワフルでもなく、「マカン・マラン」ほど滋養もなく、「妖怪アパート」ほど美味しそうでなく、惜しい!
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イタリアのミラノ、プレラ美大の近く、チョバッソ通りにあるギャラリー・バジリコという立派な画廊の建物の真ん中のあるトンネル。そのトンネルを抜けると気持ちのいい中庭があり、デ・キリコ家はある。 霧子は日本の中学2年生だ。イタリアに住む祖父と、イタリア人の父が相次いで亡くなり(祖父の死...
イタリアのミラノ、プレラ美大の近く、チョバッソ通りにあるギャラリー・バジリコという立派な画廊の建物の真ん中のあるトンネル。そのトンネルを抜けると気持ちのいい中庭があり、デ・キリコ家はある。 霧子は日本の中学2年生だ。イタリアに住む祖父と、イタリア人の父が相次いで亡くなり(祖父の死の知らせを聞いて慌てて帰国予定のたてている途中で自動車事故を起こしたため)、のこされた母と霧子は、イタリアのデ・キリコ家に住むことにした。 霧子は、イタリアの中学3年生に編入するため、9月の新学期に合わせて編入試験の勉強をする。イタリア語の日常会話や基礎文法は父に教えられていたけれど、ローマ史、ギリシャ史、欧州の地理、第二言語としてスペイン語かフランス語…考えただけで大変な試験だ。 母は古い家を少し改装して、ギャラリーカフェをする計画だ。だかそれも、はじめてのことなので、ちゃんと暮らしていけるかもわからない。お菓子作りは上手いけど、イタリアは物価も高い。 新学期がはじまるまで、イタリアになれること、お店準備と勉強をしなくてはならない霧子。そんな中、隣のバジリコ家の兄弟と出会う。兄のダヴィデは天使のような容姿の紳士的な高校2年生。弟のアンドレアは失礼な物言いで、容姿も兄とは似ていない。霧子と同じ中学3年生。 追試のため家庭教師をつけてアンドレアと一緒に勉強することになり、霧子はアンドレアのいいところも知っていくし、バジリコ家の複雑な家庭事情とその苦悩も知る。 設定が、そんなに複雑にしなくてもいいのに…とも思うけど、3百年も続く旧家なら、その複雑さも普通のことかもしれない。 帯にもある、〝愛すること、忘れること、そして許すこと〝がテーマ。スエーデンの諺にあるらしい「愛すること、忘れること、そして許すことは人生の三つの試練」…霧子は、「許すこと」を自分にも、そして母にも、祖父にも願う。 物語の中にでてくる小道具のセンスがいい。 キリコ•デ・キリコ。日本で言ったら、牧マキちゃんとか南ミナミちゃんみたいな、苗字と名前が同じ。それもなんか、いい。
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