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ウルトラセブンが「音楽」を教えてくれた
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ウルトラセブンが「音楽」を教えてくれた

青山通【著】

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ウルトラセブンが「音楽」を教えてくれた

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 アルテスパブリッシング
発売年月日 2013/04/25
JAN 9784903951652

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商品レビュー

3.6

12件のお客様レビュー

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2020/03/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 さすがにため息が出た。いったいあと何枚変えばいいんだろう、これ以上買い続けて、あの演奏にたどり着くのだろうか……。他にも欲しいレコードはたくさんあるのに、どうして「はずれ」(=最終回の演奏ではないもの)のレコードばかり増えていくのだろう。(p.70)  僕の感動ぶりに、お兄さんも友人も喜んでくれた。このときの光景は、今でも鮮明に脳裏に焼きついている。ターンテーブルが周り、アームの針がリバッティのレコード盤をしっかりと刻んでいた。(中略)そしてようやく自宅で聴く「本物」の演奏。あの最終回の音楽と寸分たりとも違わない、「同一」の演奏。感無量とはこのことだ。何年も探し続けた物が、ついに見つかった達成感。自分のなかにできていた「型」にぴったりと一致する満足感。音楽が全身に浸透し、そこからエネルギーが湧いてくる感じだった。(pp.72-73) 「ウルトラセブン」の最終回で初めてあの音楽を聴いてから、それがシューマンのピアノ協奏曲であり、演奏がカラヤン指揮、リバッティのピアノによる1948年録音のものであることがわかるまでに、じつに7年が経過していた。そしてこの7年で、僕はすっかり感覚で理解していた。 「クラシック音楽は、同じ曲でも演奏によってまったく違う表情になる。そして、同じ演奏者でも同じ演奏は二度とない」(p.74) 「でもご安心ください。このお話は遠い遠い未来の物語なのです。え?なぜって?我々人類は今、宇宙人に狙われるほどお互いを信頼してはいませんから(狙われた街)」子供も大人も関係ない、すべての人類に対する強烈な皮肉、メッセージである。(p.135)

Posted by ブクログ

2019/07/24

積読本をかたづけようシリーズ。 発売は2013年。  7歳のときに『ウルトラセブン』最終回に衝撃を受けた著者が、最終回で使われていた曲を探し求める。  中学生のときにテレビから流れてきたことでそれが「シューマンのピアノ協奏曲」だと知り、LPを購入するが、自分が聴いた最終...

積読本をかたづけようシリーズ。 発売は2013年。  7歳のときに『ウルトラセブン』最終回に衝撃を受けた著者が、最終回で使われていた曲を探し求める。  中学生のときにテレビから流れてきたことでそれが「シューマンのピアノ協奏曲」だと知り、LPを購入するが、自分が聴いた最終回のあの曲とは違う。3枚の「シューマンのピアノ協奏曲」を買って聴き比べるがどれも微妙に違う。  中学3年、友人宅でカラヤン/リパティ盤であることを突き止める。最終回から7年経っていた。  いや〜、これ、本当にいい話だよね。  7歳の子が一生懸命、最終回のあの曲を探す。当時はネットもないし、ビデオも手が出せない時代。再放送をテープに録音し何度も聴き、おこづかいを貯めて買った3枚のLPを何度も聴く。そのなかで彼は「クラシック音楽は、同じ曲でも演奏によってまったく違う表情になる。そして、同じ演奏者でも同じ演奏は二度とない」という本質を理解していく。  彼は大人になって音楽ライターとなり、『ウルトラセブン』の音楽を担当した冬木透氏にインタビューする機会を得て、「アンヌの衝撃とダンの苦悩を表現するにはリパティ盤の「切実感」でなければいけなかった」と選択理由を聞くことができる。冬木氏の想いはちゃんと当時の小学生に届いていたのだ。  今だったらネットを活用して「この曲いいね」「シューマンのピアノ協奏曲だよ」「YouTube で聞いてみる〜」で終わってしまう話なんだけど、それってむしろ不幸なのかも。 探し続けた7年間がなければ著者は音楽ライターになることもなかったはず。(ちなみに彼にリパティ盤を聴かせてくれた友人の兄は元『レコード芸術』の編集長になっている。)  後半では、カラヤン、リパティのプロフィールを紹介しつつ、なぜあの演奏になったのか、別の盤とはどう違うのか、8種類のシューマンのピアノ協奏曲を聞き比べている。  たしかに冒頭の演奏は人によってだいぶ表現が違うので、私のような素人にも違いがわかりやすい。クラシック入門としてもよい本だと思う。 

Posted by ブクログ

2017/10/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

‹内容紹介より› 衝撃の最終回。モロボシ・ダンの告白シーンになぜ「あの曲」が使われたのかーー「音楽」を切り口に、ウルトラセブンを読み解いた快作! ーー感動で身体が痺れた。自分にとってウルトラセブンは永遠となった。そしてこの日は自分にとって、クラシック音楽への扉が開かれた日ともなったのだったーー。 ーーーー イベント企画で使う本、ということで読みましたが、そもそもウルトラセブンをきちんと見たことが無かったこと、そして取り上げられているクラシック音楽を一度も効いたことが無いこと、などからこの本の主張をしっかりと受け止めることができませんでした。 多少ピアノをやっていたので、引用されている譜面からぼんやりと曲調は想像できましたが、きちんと音源にあたってみないと確認できない部分もあり、そしてそこまでの手間をかけよう、という気にもなりませんでした……。 ただ、おなじ曲でも演者や識者によって全く別の顔を見せる、ということは私も実感として持っており、その部分では大いに共感できました。 著者がウルトラセブンの最終回に流れた「カラヤン/リパッティ盤」のピアノ協奏曲(シューマン作曲)に強い感銘を受けたこと、そしてウルトラセブンのもつメッセージ性に心を打たれたことはとても印象深く読み取るkとができました。

Posted by ブクログ

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