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天国の国境を越える 命懸けで脱北者を追い続けた1700日
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天国の国境を越える 命懸けで脱北者を追い続けた1700日

李学俊【著】, 澤田克己【訳】

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天国の国境を越える 命懸けで脱北者を追い続けた1700日

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東洋経済新報社
発売年月日 2013/04/27
JAN 9784492212080

天国の国境を越える

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商品レビュー

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2014/09/02

脱北し、中国国内で隠れながら生活している人々を、第3国へと移動させ、「企画脱北」をさせる。そういったことを自らの使命としている牧師たちがいる。朝鮮族の人がいる。 北朝鮮からも、中国からも追われる人々と共に不法に国境を越えるのである。もちろん、途中で捕まってしまえば脱北者らは北朝...

脱北し、中国国内で隠れながら生活している人々を、第3国へと移動させ、「企画脱北」をさせる。そういったことを自らの使命としている牧師たちがいる。朝鮮族の人がいる。 北朝鮮からも、中国からも追われる人々と共に不法に国境を越えるのである。もちろん、途中で捕まってしまえば脱北者らは北朝鮮に強制送還される。協力者もただではすまない。 同書は、「困っている人を放っておくことはできない」といったただ一つの信念で自らの命までをかけて脱北を助ける人々、そして脱北者らに密着したドキュメンタリーである。 著者は朝鮮日報の記者。自らも幾度となく脱北に同行し、重大なトラウマを受けて休職中に書いたものが同書だという。 脱北者、それは過酷な人生を生きてきた、そして今も生きている人々だ。 同書にはさまざまな脱北者の運命が書かれている。 親に売られて中国人と結婚させられた若い女性、家族を食べさせるために自らを売った女性、北に強制送還されて無理矢理堕胎させられた女性。移動の関係上、家族が離れ離れになっての脱北の途中、家族をみな失ってしまった女性。北朝鮮で暮らす妹を、脱北した姉との再会、そして別れ。シベリアで伐採作業員として働くが、その給料をすべて北朝鮮に吸い上げられる人々。 悲惨なのは脱北の過程だけではない。 家族も何もかも失い、まったく理念の違う韓国にやってきて一から人生を築きなおすというのは簡単なことではない。 韓国にやってきてからも、「他国に難民として受け入れてもらう」ようにしてやるというブローカーにお金を払っては国外で生きることを夢見る脱北者の姿も描き出される。それもまた一つの脱北者らの悲しみだ。 脱北者らはあまり脱北の過程などについて話したがらない。そのため、脱北ということがどんなことなのかを知っている人は韓国にもあまりいないと思われる。 同書は、脱北者やそれにかかわる多くの人々の様々な想いを人間的に描き出した良書だ。

Posted by ブクログ

2013/07/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『地獄の沙汰も金次第』という言葉がポンと浮かんで来た部分がいくつかありました。 ▼読みながら、いろいろと思うところはあったのですが、 日本に生まれ、ありがたくも、たぶんあまり苦労もせず生活させてもらっている自分が、こういう命がけの人々に何を言えるのか・・・ 感想なんて書けない、と思いました。

Posted by ブクログ

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