東京地下鉄 日本の私鉄

広岡友紀【著】

• 販売会社／発売会社: 毎日新聞社
• 発売年月日: 2013/04/27
• JAN: 9784620322018

商品レビュー

2016/02/06

東京メトロについての書籍。
大正時代に，東京に地下鉄がはじめてつくられてから，
特に，「３東京地下鉄の車両」の章では，営団地下鉄時代からの車両とその特徴について細かく書かれている。

2013/08/31

参考になる部分もあるが、事実誤認が多い。
例えば、早川徳次が浅草－上野－新橋－品川と品川への延伸に固執したのは分からないとし、現在の銀座線の路線が成功したのは東京の東と西を結んだからだと記述しているが、当時の東京の西部はまだまだ未開拓の地。古くから東海道の宿場町として栄えている品川延伸のほうが自然だし、そもそも都電の1系統が上野－品川を結んでいたことからも早川案が妥当であることがわかると思う。
また、日比谷線車両の長さの決められたいきさつに関しても誤解している模様。このような「歴史をきちんと把握していない」「思い込み」の記述が多い書籍だ。
その上、図表や表組みで表せば簡単な車両に関することを全て「縦書の文章」として書きあまりにも冗長になっていたり、元号と西暦が混同して使用されていたり、読むだけで不快。
同著者の同シリーズ他著作はどうかもチェックしたい。