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ロジカルな田んぼ 日経プレミアシリーズ
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ロジカルな田んぼ 日経プレミアシリーズ

松下明弘【著】

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ロジカルな田んぼ 日経プレミアシリーズ

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日本経済新聞出版社
発売年月日 2013/04/10
JAN 9784532261962

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商品レビュー

4.1

23件のお客様レビュー

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2024/06/01

(2013/4/30) こういう本は楽しい! 前にもこの日経プレミアシリーズで「リンゴが教えてくれたこと」(木村秋則)を興味深く読んだことがあったが、 今回はテーマが主食の米だけに、なおのこと面白かった。 何故こんなにのめりこめるのか、 それは、農業が、自然が、一番理にかなった...

(2013/4/30) こういう本は楽しい! 前にもこの日経プレミアシリーズで「リンゴが教えてくれたこと」(木村秋則)を興味深く読んだことがあったが、 今回はテーマが主食の米だけに、なおのこと面白かった。 何故こんなにのめりこめるのか、 それは、農業が、自然が、一番理にかなった、嘘のつけない、原理原則が働くものだからと思う。 著者も批判をしているが、今の農業は自然と向き合わず、何も考えず、ただ肥料や農薬漬けにするばかり。 それではいい収穫はできないという。 どうすれば美味しいコメが取れるか、そこに焦点を絞って考えれば、いくらでも改善工夫が出来るという。 昔からの農業の方法も、肥料も機械も違う現在の環境に照らせば全く同じではダメで、 「ぼかし」も15センチもやる必要はなく5センチでいいとか。 状況を把握し、課題を明確にして問題解決していく。 なんだ、問題解決手法そのものではないか。 だから楽しいのだ。 とはいえ私は農業について何も知らない。 「ぼかし」も知らなかったし、(偶然だがこの本を読んだ直後にPODCASTで菅原文太さんが「ぼかし」と言ってるのを聴いた。) そもそも田んぼに水を張る理由も知らなった。 稲は水を張らないと育たない植物と思ってた。 皆さんご存知? 雑草をはやさないためにそうしているのだそうな。 雑草が生える前に稲がしっかり大地に根を張るよう、水の中に苗を植えるのだ。 へぇ。 美味しいコメ、美味しい酒。 ちゃんと作れば自由化したって勝負できるのだ。 著者はTPPにも触れている。 昭和40年の減反政策時にしっかりした策を講じていれば、美味しい米、安心安全な米で勝負できたはず。 それを、農協のあほな政策で肥料農薬は増やしながら減反する、という馬鹿なことをしたから、まずい米になる。 減反分苗を減らして植えれば、いい米が育ったはずという。 もちろん雑草対策、病気対策も、手間はかかるが農薬でない方法が書かれている。 米は著者が作った有機無農薬の「あさひの夢」 著者が酒米を造る青島酒造の純米吟醸喜久酔(きくよい)のんでみたいねぇ。 いい本を読みました。 第1章 豊かなアフリカ、貧しい日本 第2章 雑草の生えない田んぼ 第3章 有機って何だ? 第4章 田んぼの春夏秋冬 第5章 山田錦の魅力 第6章 神様がくれたカミアカリ 第7章 多様性をもとめて

Posted by ブクログ

2021/05/21

 松下明弘は、酒造米山田錦を無農薬無化学肥料で作った。 また、巨大胚芽米「カミアカリ」を自分の圃場で見つけ出し、品種登録までした農家である。どんな人かと思って読んでみた。  無農薬無化学肥料の栽培をする本の中で、確かにロジカルに考えて、取り組んでいる姿が生き生きと描かれていて、読...

 松下明弘は、酒造米山田錦を無農薬無化学肥料で作った。 また、巨大胚芽米「カミアカリ」を自分の圃場で見つけ出し、品種登録までした農家である。どんな人かと思って読んでみた。  無農薬無化学肥料の栽培をする本の中で、確かにロジカルに考えて、取り組んでいる姿が生き生きと描かれていて、読みやすく、為になる本だった。「仕事・稲作、趣味・稲作、特技・稲作」というほどの コメオタクなのだ。  慣行農法は、肥料や農薬を使うことを慣行というのだが、誰がやっても同じものが作れるというのは、大量生産、大量消費時代の発想ではないかと指摘する。なぜ農家は考えなくなったかといえば、化学肥料と農薬があって手軽に栽培できるようになったからだという。  松下明弘は、農業高校の実習助手になり、その後青年海外協力隊として、エチオピアに行き、エチオピアの農業のあり方で、持っていた農業観が崩れることになった。「生きていけるだけの食べ物があればいい」という生活に衝撃を受ける。  化学肥料や農薬を使って、過保護に育てる農業から、イネが求める農業への転換。化学肥料と農薬を使わない農業への取り組む。そこで、わかったことは、環境が変われば、農法も変わるという。 化学肥料を全く使わないで育てて、基準点を決めて、有機肥料をどれだけやればを研究する。  1坪に50株植えて(疎植が基本;風通しが良くなり、光合成も進む)、1反に15000株。それで420kgを目標にするから、1株コメの総重量は28g。黄金晴の1000粒重は21gなので、1300粒つけると考える。ロジカルなのだ。  それをバケツ栽培で肥料の量を決めて、1300粒つく有機肥料の必要量を決める。実証的だ。 次は雑草をどうするかでの取り組みは面白い。雑草はヒエとコナギ。ヒエは酸素が必要。コナギは光が必要。それを断ち切る方法を編み出し、結果として、地表面の5CM程度を代かきして、フワトロ層を作ることで、抑草ができる。  土とは、微生物が作り出すもので、微生物をどうはたらせるかを研究する。有機肥料をどう微生物に働かせて、土作りをして、稲を成長させるかだ。  かなり、基本的なことを、農作業の上で何が必要かを徹底して考える。  松下明弘は、自分の農地の特徴をしっかりと客観的にみて、その上で稲作りをしていく。それは、テロワール(フランス語で土地や土壌を意味する)をつくること、つまりその土地を生かした特有の技術で作り上げる、生産者のパーソナリティを出す。  無農薬有機栽培の山田錦を作る、そして、カミアカリを見出し、玄米専用のコメとする。  なるほど、道理にあったロジカルな田んぼ作り。納得した。

Posted by ブクログ

2019/02/27

土地の形状や性質、気候、品種によって育て方はごまんとあるはずなのに、農協が推奨する画一的な農法のみを行っている弊害を、作者の言葉である「考えない農業」として問題提起をしている。 農業には接点ないので実感は薄いけど、確かに言われてみりゃその通りだな、と。 昔、雑誌の記事で読んだ...

土地の形状や性質、気候、品種によって育て方はごまんとあるはずなのに、農協が推奨する画一的な農法のみを行っている弊害を、作者の言葉である「考えない農業」として問題提起をしている。 農業には接点ないので実感は薄いけど、確かに言われてみりゃその通りだな、と。 昔、雑誌の記事で読んだ合鴨農法や昨今映画化された「奇跡のリンゴ」の内容に近いと思った。人為的な部分を減らして、自然の状態に近づける。植物本来の”強さ”をいかに引き出すかということに注力している訳だけど、それだけに今の農法が薬品類に依存しているかが分かる。 まあ、農薬類のメリットもある(たぶん…)ので、偏に否定できないのが難しいよね。 著者の研究心は素直に感心。田を耕す深さを決めたり、刈り取る日時を逆算して植える品種や量を決めているらしい。そんなこと大規模農場では考えていないのか、と逆に思ったけど、もしそうならほんまに「考えていない」のかもね… 作中でも何度も言っているけど、本当に稲作が好きなんだろう

Posted by ブクログ

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