地域が元気になるために本当に必要なこと 人づくりから始まった地域再生の5つの物語

高橋徳行【編著】, 村上義昭, 鈴木正明【著】

• 販売会社／発売会社: 同友館
• 発売年月日: 2013/04/06
• JAN: 9784496049743

商品レビュー

2021/02/08

・少数派であるアントレプレナーは、多数派である「縁遠い」人達からの無視、時には抑圧と戦わなければならない。
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・本書では、実際に事業を営む起業家ではなく、事業を営む起業家や経営者のために、場所や制度、そして環境などを作り上げる活動をしている人たちにターゲットを当てた。
・地域を離れるほど大きくもなれないが、十分に元気な企業をどれだけたくさん持てるかが、多くの地域経済にとって、活力を維持するための方法である。
・実際に事業を営む人を、第1起業家、環境を整える人を、第2起業家とする。
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○この分け方、スッキリする。俺の場合は、１でありつつ、２を目指してるって感じかな。
・アントレプレナーを殺すのに、ナイフはいらない。「絶対に成功しますか？」と言えば良い。
・総論賛成、各論反対。アントレプレナーは、各論でイノベーションを起こす人。
・地域の自立を考えた時、アントレプレナーシップが重要な要素である。

2013/08/18

「地方」と呼ばれる地域の起業活動について、石垣空港開設を最大限に活用するため市長が旅する。
・石垣市の認識
　外－外企業→レンタカーなど、外の企業が外の客を対象にして商売する。
　内－外企業→ホテルなど、外の金を内に入れるもの。石垣市としてこれが最も望ましい。
　外－内企業→Maxvalueなどの内の金を、外の企業に払う。
内－内企業→商店街や学習塾など、内の客を対象に内の企業が商売する。

・帯広市
　『屋台』を発想し、何度も保健所に跳ね返されても粘り、有志２０名ほどを募って「まちづくり交流会」を立ち上げる。福岡市や広島の呉市を視察し、道路法や道路交通法、食品衛生法などの縛りで、年10～20軒が廃業。親子間でも権利の取引はできず、減る一方という流れが制度的に宿命付けられている。また、呉市では一代限りという条例は撤廃されたが、コンセントや上水道の蛇口、下水の排水場所など設置し貸出しているが、継承できるのは一親等の親族のみ。

・青森県板本卯町
　全国54の市町村を成功事例のみならず、失敗事例も視察し、なぜ思考したのかなぜ失敗したのかを研究。そして町内でリンゴジュースのすべてをつくり、6次産業のすべてを内に取り入れることに。
　一次産業：リンゴ生産　　二次産業；加工　　三次産業：販売し、リンゴをテーマに観光客を呼び込む

・大分県豊後高田市
　『昭和の町』を目指し「まちの再生」。
　ハード→昭和の建築再生　　　ソフト→昭和の歴史再生(一店一)、昭和の商品再生(一店一品)、昭和の商人再生

・沖縄県読谷村
　むらおこし塾、むらおこし会社「ユンタンザ」