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量子革命 アインシュタインとボーア、偉大なる頭脳の激突
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2013/03/29 |
JAN | 9784105064310 |
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商品レビュー
4.6
27件のお客様レビュー
物理学の素養が無いので、本書で触れられている中身そのものはサッパリ分かりません。が、読む人が読めば整然と整理された内容なんだと思います。 人類史に名を残す天才たちが、人生をかけて真理に迫ったその生き様と苦闘、天才たちの互いの刺激、観測された事象への向き合い方、何よりも人間ドラマに...
物理学の素養が無いので、本書で触れられている中身そのものはサッパリ分かりません。が、読む人が読めば整然と整理された内容なんだと思います。 人類史に名を残す天才たちが、人生をかけて真理に迫ったその生き様と苦闘、天才たちの互いの刺激、観測された事象への向き合い方、何よりも人間ドラマに引き込まれました。 自分の及びのつかない天才たちの会合(空中戦)やその舞台裏をコッソリ覗き見ているような興奮が味わえました。 青木薫さんの翻訳と訳者あとがきが素晴らしいです。あとがきたけでも本書のエッセンスを味わえます。
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量子という概念が生まれ、量子力学という形に定式化され、コペンハーゲン解釈というドグマが成立するまでを、科学者たちの議論の系譜として描きだした、すばらしいポピュラーサイエンス。これまでも、量子を扱った一般書には傑作と呼べるものが何冊もありますが、私はこの本に圧倒的な感銘を受けました...
量子という概念が生まれ、量子力学という形に定式化され、コペンハーゲン解釈というドグマが成立するまでを、科学者たちの議論の系譜として描きだした、すばらしいポピュラーサイエンス。これまでも、量子を扱った一般書には傑作と呼べるものが何冊もありますが、私はこの本に圧倒的な感銘を受けました。類書にはない本書の特徴は、同時代を生きた科学者たちが、互いにどう影響しあったかを丹念に描きだしている点です。時に刺激しあい、時に嫉妬し、時に反目しつつ、互いの発想を糧に、自らの着想を磨いていく「群像劇」として、物理学の国際的「コミュニティ」をここまで活き活きと描きだした作品は他にないと思います。 自ら量子論の種を蒔きながら、晩年にはコペンハーゲン解釈最大の障壁となって立ちはだかるアインシュタインと、コペンハーゲン解釈の始祖にして最大の擁護者たるボーア。この2人が直接衝突する第2部後半が本書のクライマックスといっていいでしょうが、私は、第2部の最後の1行に図らずも落涙しました。かくも強固な研究者としての執念、生き様と、アインシュタインとボーアの間に巡った数奇な運命に心底痺れました。このような3部構成を企んだ著者マンジット・クマールにも脱帽です。 第3部は、ある種の無常観を漂わせる後日譚の趣です。現実には第2部の終盤と時間的に重複している部分がありますが、敢えて「アインシュタインとボーアの時代」「それ以後の時代」にばっさりと切り分けることで、印象は深まっています。アインシュタインとボーアが、科学者としての生死を賭して争った問いかけが、今日どのように姿を変えているのかが示され、幕が降ります。 本書に引用された数多くの科学者、哲学者たちの言葉に何度も激しく揺さぶられましたが、私に最も突き刺さったのは「人間理性にとって手が届くかぎりの実在の本性が合理的なものだという確信について何か語るとすれば、“宗教的”確信というより良い表現が見つかりません。この感覚がなくなるところでは、科学はつねに退屈な経験主義に陥ってしまう恐れがあります」という、アインシュタインの言葉でした。ラストの1行にもかなり打ちのめされましたが、さすがに書けません。 最後に、青木薫氏の訳書は素晴らしい作品が揃っていますが、今回も最高です。ただ、邦題に「革命」とつけたことで、むしろアヤしい気配を漂わせてしまっていると私は感じるのですが、「訳者あとがき」を読むと、心底入れ込んで「革命」という言葉を選んだように汲めるので、致し方ないか、とも思います。
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光量子の発見者であるアインシュタインは最後まで量子力学は完全だとは納得していなかった。物理現象が観測によって存在するという考え方が納得できず、観測の有無に関わらず実在するはずだと信じた。そのアインシュタインと量子論のコペンハーゲン解釈を掲げるデンマーク人のボーア。この二人の周りの...
光量子の発見者であるアインシュタインは最後まで量子力学は完全だとは納得していなかった。物理現象が観測によって存在するという考え方が納得できず、観測の有無に関わらず実在するはずだと信じた。そのアインシュタインと量子論のコペンハーゲン解釈を掲げるデンマーク人のボーア。この二人の周りのノーベル賞受賞クラスの多くの物理学者。量子論がどのように世に現れそしてその世界を広げてきたかを多くの物理学者の物語で読ませる。
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