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アンネ・フランクについて語るときに僕たちの語ること 新潮クレスト・ブックス
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2013/03/29 |
| JAN | 9784105901011 |
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アンネ・フランクについて語るときに僕たちの語ること
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アンネ・フランクについて語るときに僕たちの語ること
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商品レビュー
4.1
17件のお客様レビュー
タイトルに心くすぐられる。表題作がカーヴァーの「What We Talk About When We Talk About Love」のもじりなのはすぐ気がつくところ。 いかにもレイモンド・カーヴァーへのオマージュらしく、アメリカ郊外で暮らすカップルの元に、妻を訪ねてもう一組のカ...
タイトルに心くすぐられる。表題作がカーヴァーの「What We Talk About When We Talk About Love」のもじりなのはすぐ気がつくところ。 いかにもレイモンド・カーヴァーへのオマージュらしく、アメリカ郊外で暮らすカップルの元に、妻を訪ねてもう一組のカップルが訪れて会話劇が展開する (“やれやれ”なんて翻訳に気づくと、小竹由美子さんも乗っかって村上春樹翻訳をオマージュしたのかなと、ちょっと思ってしまう)。 夫はゲストがあまり気に入らず皮肉の効いたジョークを飛ばしていたが、気づけばそんな安全地帯から眺める余裕はなくなる。妻との関係性が揺らぐようでハラハラ。 そしてラストで、ぎゅっとツイストされる感じが、たまらなく好きだ。 崖っぶちで踊っていたことにふと気づいたかのような、愛し合ってきた夫婦が覗き込んでしまった想いの先に、ぞくっとする。 もちろん二組のカップルがユダヤ人であることは、本編の重要な要素だ。イスラエルへ移住した敬虔派と、アメリカに住む世俗派だ。この違いと結末は無関係ではない。 それでも、「だけど、もし僕がユダヤ人じゃなかったら、僕は僕じゃなくなるよ」という言葉通り、ユダヤ人としてのアイデンティティが剥がれ落ちた一人の人間として、自分がどう見られるかという瞬間こそがが本作のポイントだ。 僕もまた、夫として、個としての自分に引き付けて捉えるからこそ、漂う危うさに引き込まれるのだ。 翻訳者の小竹由美子さんは、「このユダヤ系アメリカ人作家の、ダークかつコミカルでときに寓話や民話を思わせる作品世界は十分に普遍的なものとして機能している」とあとがきに書いてある。 僕も強く賛成だ。 どの作品にも、イングランダーからの問いかけがある。それは、作者自身の自問自答でもあり、世界への問いかけでもある。 そしてもちろん、君ならどうする?と僕も問われている。 普遍的だというのは、そういうことだろう。 ー・ー・ー・ー・ー 僕は、ユダヤ人と聞くとホロコーストの悲劇による被害者として、イスラエルと聞くとシオニストによるパレスチナ占領やレバノン侵攻の加害者として、反射的に思い浮かべてしまう。 もちろん物事はそんな風に、シングルストーリーでは語れない。 今を生きるユダヤの人が、ホロコーストやポグロムをどう捉えているのかというストーリーも含めていくことでステレオタイプから少しでも遠ざかれるだろうか。 「ユダヤ」とは、「ユダヤ」を母親に持つかユダヤ教に改宗したものである、というユダヤ法の定義は頭に入れておいた方が読みやすいだろう。 だから「ユダヤ」とは人種の意味ではないし、宗教の一派というのも少し違う。 イスラエル国民には、欧米系以外にも多数のロシア系移民がいるし、エチオピアからの避難者など世界中からの移民(帰還法による帰還)が多い。 そして多くの世俗派や、ユダヤではない配偶者、母親がユダヤではない子孫などが住んでいる。 「姉妹の丘」の一節に、こうあるのが印象的だ。 “理想主義者たちの中心グループは膨張する入植地にまだ残っていた。 それでもこの入植地がこうして郊外住宅地に変貌してしまうのを押しとどめられなかった” 宗教の理想による土地の強奪は、不動産利権と平和的発展によって領土防衛へと色を変えてゆく。 海外文学を読む楽しみは、国籍や文化に限定されない普遍性と、新しく視野を広げてくれる刺激の両方にある。 本書もまた素晴らしい経験を与えてくれる一冊となった。
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各短編、イマイチ話に入り込まえず終わってしまったなあ。 ユダヤ文化の知識がさっぱり。 ただ最後の「若い寡婦たちには果物をただで」は心にズシーンと響いた。
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「ふつう」のユダヤ人を描いたという短編集。 彼らは自らの神と法、迫害とホロコーストの歴史、旧約聖書時代からの契約と過去を背負いながら現代を歩き続けていく。 ユダヤ人はユダヤ人以外の何ものにもなれないのだろうか。 今後起こり得る次のホロコーストを想定した場面が印象的。
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