終わらないイラク戦争 フクシマから問い直す

嘉指信雄, 森瀧春子, 豊田直巳【編】

• 販売会社／発売会社: 勉誠出版
• 発売年月日: 2013/03/18
• JAN: 9784585230182

商品レビュー

2013/11/04

セイブ・イラクチルドレン名古屋 小野万里子

自分はメディアからの情報を元に考え、行動している。もしそのメディアの情報が捻じ曲げられた事実の集約であったら。本当に恐ろしいことだ。知らなければ幸せだったことも、知ってしまうと闘わなければいけない。なんだか恐ろしいことだ。自衛隊は水の補給にいったのではなかった？原発は安全？？わけがわからなくなってきた。ファルージャでの一万人規模の大虐殺？そんなことがあったなんて、聞いてない！

森住卓たかし
イラク戦争の残虐性の責任は大いに日本にある。日本の原発のカスがアメリカへ渡り、アメリカはそれを劣化ウラン弾としてイラクで使用。多くの人が内部被曝を起こしているが関連性は否定。歴史的に内部被曝の危険性は隠し続けられている…日本はアメリカの属国だからなのか。広島長崎の放射能は翌月の台風で流された後に検査をされ、危険な放射能はなかったと報告。それが今日の被曝量の基準となっている。被爆者を生み出す兵器が使われていることすら知らない自分を恥じた。

高遠菜穂子 ジャーナリスト

2013/06/20

本書はイラク戦争「義戦論」のカラクリを暴くと同時に戦争は終わっていない現実を明らかにする。http://mainichi.jp/area/hiroshima/news/20130420ddlk34040670000c.html

大量破壊兵器もなければ、ブッシュの盟友・ブレアも喚問されたが、「核の平和」利用のように、自衛隊の海外派遣も「イラクを占領する米国軍の戦争に荷担」という現実を塞ぎ、正義や人道支援の「神話」に呑み込まれた。

「この取り返しのつかない現実を生じさせた神話が、私たちの無関心によって支えられたものであったなら、私たちは現実だけでなく未来に対しても、償いきれない責任を負っ」た。だからこそ、現実に眼を開く必要がある、と。

本書は劣化ウラン弾の被害の現実を写真と１０年にわたる取材で告発する。昨年１２月外務省は４頁の資料で戦争を総括したが、イラク戦争の欺瞞は他人の不幸の上にあぐらをかく「原発依存」の構造とうり二つ。

関連インタビュー。『言』　イラク戦争と劣化ウラン弾　検証し独自の平和外交を：ヒロシマ平和メディアセンター：中國新聞 http://www.hiroshimapeacemedia.jp/mediacenter/article.php?

2013/04/25

イラクに残された劣化ウラン弾や様々な兵器の影響は今後何年も続くだろう。
福島の被ばくと同じ危険性がある。
写真が生々しい。
イラクは依然アメリカの占領下にある。