環境でこそ儲ける ビジネスは「環境経営」で進化する

小林光【編著】

• 販売会社／発売会社: 東洋経済新報社
• 発売年月日: 2013/03/09
• JAN: 9784492502488

商品レビュー

2014/03/08

横文字が苦手な私にとって、すんなり読み進めるのが難しく、読み終えるまで結構時間がかかった。
それでも、各企業が取り組む環境経営の事例と問題点、展望などが多様な視点で議論されており、環境経営を考える上では道標となり得る良書だった。
本書によると、これまで環境はタダで利用するのが当たり前で、それが環境経営への足かせの一つになっているようだ。確かに、環境＝みんなのものであって特定企業がもうかるというのに抵抗があってもおかしくないとも思う。しかし、企業は社会の公器であり、環境問題の進行が著しいならば、消費活動を通じて環境問題に取り組む必要があるし、それこそがグリーン経済であり、環境経営である。本書では、日本はそこで十分イニシアチブをとれる力があり、だからこそ、今「環境でこそ儲ける」ことに立ち上がらなくてどうするんだと、熱く締めくくられている。
供給者側、消費者側どちらから読んでもイノベーションのヒントになるのではないだろうか。

2013/05/20

日本でも2013年10月より地球温暖化対策税を導入することが決まった。毎年の税収2600億円は省エネ対策や再生エネルギー対策の支援に使われることになる。
環境を犠牲にした経済は繁栄しているように見えて、その実、反映の費用を十分に払っていない。環境を犠牲にした経済は将来世代に費用を転嫁しながら膨らんでいくバブル。