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きみ去りしのち 文春文庫
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きみ去りしのち 文春文庫

重松清【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2013/03/08
JAN 9784167669133

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商品レビュー

3.7

55件のお客様レビュー

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2017/11/28

過剰なセンチメンタリズム

出だし何章かまでは主人公の気持ちに寄り添え,風景描写の美しさにも打たれたのだが,いかんせん過剰なセンチメンタリズムに,小説の最後に向かっては飽き飽きしてしまう。光る物はくらいところにあってこそ其の輝きが際立つもの。全編同じ明るさでは言いたい事が際立ってこない。こういう重いテーマは...

出だし何章かまでは主人公の気持ちに寄り添え,風景描写の美しさにも打たれたのだが,いかんせん過剰なセンチメンタリズムに,小説の最後に向かっては飽き飽きしてしまう。光る物はくらいところにあってこそ其の輝きが際立つもの。全編同じ明るさでは言いたい事が際立ってこない。こういう重いテーマは、もっともっと練り込んで書いてほしい。失望した作品。

はみがきこ

2024/04/17

著者は東日本大震災の被災地をみて喪失たるものを知ったようだ。それまで「喪失感」しかわからなかったと。大切な人が亡くなる。それは遺されたものの一部も亡くなるということだ。私自身、昨年父が亡くなってから、なにかを「失う」実感と共に常に死を意識するようになった。そのため自然と、この作品...

著者は東日本大震災の被災地をみて喪失たるものを知ったようだ。それまで「喪失感」しかわからなかったと。大切な人が亡くなる。それは遺されたものの一部も亡くなるということだ。私自身、昨年父が亡くなってから、なにかを「失う」実感と共に常に死を意識するようになった。そのため自然と、この作品が始終向き合っている喪失に心を寄せることができた。優しさは悲しみから生まれてくるような気もする。そう思って読み進めていると、同じようなことを話す登場人物がいたのでうれしくなった。流氷や築地松、与那国島の風景も目の前に広がる。心象風景がそこかしこにある。喪失をしずかに埋めるための旅をしている気持ちになれた。

Posted by ブクログ

2023/09/29

 ちょっと苦手な方の重松清。  喪の仕事の話だがあまりピンとこなかった。  身近な人を亡くした人には刺さるのかもしれない。

Posted by ブクログ

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