商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2013/03/08 |
JAN | 9784167669133 |
- 書籍
- 文庫
きみ去りしのち
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きみ去りしのち
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商品レビュー
3.7
55件のお客様レビュー
過剰なセンチメンタリズム
出だし何章かまでは主人公の気持ちに寄り添え,風景描写の美しさにも打たれたのだが,いかんせん過剰なセンチメンタリズムに,小説の最後に向かっては飽き飽きしてしまう。光る物はくらいところにあってこそ其の輝きが際立つもの。全編同じ明るさでは言いたい事が際立ってこない。こういう重いテーマは...
出だし何章かまでは主人公の気持ちに寄り添え,風景描写の美しさにも打たれたのだが,いかんせん過剰なセンチメンタリズムに,小説の最後に向かっては飽き飽きしてしまう。光る物はくらいところにあってこそ其の輝きが際立つもの。全編同じ明るさでは言いたい事が際立ってこない。こういう重いテーマは、もっともっと練り込んで書いてほしい。失望した作品。
はみがきこ
著者は東日本大震災の被災地をみて喪失たるものを知ったようだ。それまで「喪失感」しかわからなかったと。大切な人が亡くなる。それは遺されたものの一部も亡くなるということだ。私自身、昨年父が亡くなってから、なにかを「失う」実感と共に常に死を意識するようになった。そのため自然と、この作品...
著者は東日本大震災の被災地をみて喪失たるものを知ったようだ。それまで「喪失感」しかわからなかったと。大切な人が亡くなる。それは遺されたものの一部も亡くなるということだ。私自身、昨年父が亡くなってから、なにかを「失う」実感と共に常に死を意識するようになった。そのため自然と、この作品が始終向き合っている喪失に心を寄せることができた。優しさは悲しみから生まれてくるような気もする。そう思って読み進めていると、同じようなことを話す登場人物がいたのでうれしくなった。流氷や築地松、与那国島の風景も目の前に広がる。心象風景がそこかしこにある。喪失をしずかに埋めるための旅をしている気持ちになれた。
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ちょっと苦手な方の重松清。 喪の仕事の話だがあまりピンとこなかった。 身近な人を亡くした人には刺さるのかもしれない。
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