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聖書考古学 遺跡が語る史実 中公新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2013/02/23 |
JAN | 9784121022059 |
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聖書考古学
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商品レビュー
3.9
39件のお客様レビュー
旧約聖書に記述されている内容が史実を反映しているのかという疑問に、考古学の立場からこたえをさがし求める学問的研究の成果を、幅広い読者に向けてわかりやすく解説している本です。 本書ではまず、考古学における発掘調査の方法についての初歩的な知識のていねいな解説が置かれています。また、...
旧約聖書に記述されている内容が史実を反映しているのかという疑問に、考古学の立場からこたえをさがし求める学問的研究の成果を、幅広い読者に向けてわかりやすく解説している本です。 本書ではまず、考古学における発掘調査の方法についての初歩的な知識のていねいな解説が置かれています。また、調査によってなにがわかり、なにがわからないのかということをはっきりと指摘したうえで、これまでの研究を通して旧約聖書の記述内容と史実との関連を見いだそうとする試みには、どの程度の妥当性が認められるのかということが具体的に説明されています。 信者にとっては信仰の対象である旧約聖書の内容をめぐって、学問的な観点から冷静に精査していく研究の一端に触れることができる内容で、興味深く読みました。
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『歴史学者と読む高校世界史』の第01章が面白かったため、長谷川修一の過去作として手に取った。旧約聖書の記述の全てを原理主義的に信じることは(信徒でないこともあり)元からしていなかったが、では実際にはどこまでなら史学的・考古学的に一次史料から確かめられるのか、という点について良い概...
『歴史学者と読む高校世界史』の第01章が面白かったため、長谷川修一の過去作として手に取った。旧約聖書の記述の全てを原理主義的に信じることは(信徒でないこともあり)元からしていなかったが、では実際にはどこまでなら史学的・考古学的に一次史料から確かめられるのか、という点について良い概説を提供してくれた。ダビデあたりの伝承が境界例であり、分裂王国時代以降に少しずつ考古史料が増えてゆく過程について学ぶことができた。読んでいて興味深かったのは、聖書考古学におけるシュメール文明とアッカド語の重要性の高さ。古代ヘブライ語や古代ギリシャ語以外にも、アッカド語が読めるかどうかが、古代オリエント史におけるイスラエルの民の歴史を追跡するうえで重要であることが、史料活用の中で伝わってきた(同じ著者のちくまプリマー新書『謎解き 聖書物語』でもそうした史料活用のようすを確認することができる)。
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聖書はそれが史実であるかはともかく、その時代に書かれ人々に共感された事実に価値と面白さがある。 私の日頃の思いもまさにこれである。 この観点を踏まえて考古学と照らし合わせるのが本書のやり方で、聖書を暴くことは意図されていない。 発掘資料から推察されるイスラエル近辺の歴史と聖書の...
聖書はそれが史実であるかはともかく、その時代に書かれ人々に共感された事実に価値と面白さがある。 私の日頃の思いもまさにこれである。 この観点を踏まえて考古学と照らし合わせるのが本書のやり方で、聖書を暴くことは意図されていない。 発掘資料から推察されるイスラエル近辺の歴史と聖書の記述に相違があれば、ではなぜそれが書かれたのか、人々の心を打ったのかを追究する。 ただいくら考えても世界中に論者がおり、決定的な発見がない限り真相は闇の中である。 というわけで、これを読んでも何も答えは出ないのだが、単純に紀元前の歴史を追うのが面白かったし、照らし合わせで嵌る深みからは浪漫が溢れかえる。 聖書に出てくる人物や出来事が、エジプトやアッシリアの碑文に出てくるか。 いや全然出てこない。 出エジプトはさすがにしたのだと思っていた。 それさえ怪しいとなると、旧約聖書フリーザ編的なあの盛り上がりは一体誰の意図で書かれたのか。 エジプトが悔しくて歴史を闇に葬ったのか。 モーセたちの夢物語なのか。 そして真実でなかったとしてもユダヤ人の心に共通の祖への思いが宿り続け、 20世紀に建国に至ったという壮大すぎるこの事実。 何があったんだよ、いやむしろ何もなかったのかよ。何を過越祭してるの。 列王記なんて真面目に読んだことがなかったが、もしかしてめちゃめちゃ面白いのかもしれない。 持ち歩ける分厚さなら良かったのに。本棚ででっぷり座り続ける聖書よ。 興味や価値観が合うと思ったら、母校が同じだった。 文章のところどころに見える、ロジカル風で思いが勝っちゃっているところも何かありがちでわかる笑。 私は院卒ではないが時々出会う先輩の本を読むと、学んだ時期は違っても刷り込まれる大学ナイズはあるとしみじみする。
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