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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2013/02/22 |
JAN | 9784104147069 |
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商品レビュー
3.2
5件のお客様レビュー
やはり、坂東眞砂子は、おもしろい。テンポが、他の作家と違う。亡くなる前の力作であり、秀作と思う。 時空を超えた話が、違和感なく伝わる点では、タイトル、サブタイトルなどを外連味たっぷりで、出版社と売らんかなとしてかいている時代劇やミステリー作家とは、明確に一線を画しており、読みご...
やはり、坂東眞砂子は、おもしろい。テンポが、他の作家と違う。亡くなる前の力作であり、秀作と思う。 時空を超えた話が、違和感なく伝わる点では、タイトル、サブタイトルなどを外連味たっぷりで、出版社と売らんかなとしてかいている時代劇やミステリー作家とは、明確に一線を画しており、読みごたえがある。 この本では、作者の幅広い知識が詰め込まれ、散りばめられている。量子の世界や、放射線など、難解な学問すら、文学に転換されている。 売らんかな作家とちがい、日頃から、人というものを、その根幹である生命と生殖で見つめて、平たくいえば生と性を大事に考え抜いた作家だったと思う。 物理、医学までの幅広い知識を持って考えるこの作家は、情理だけでしか行動しないネット社会民からは理解されない子猫殺し事件発言で、自らバッシングの対象となった。 この女性の作家は、芥川龍之介や水上勉、横溝正史などと並ぶ文筆家と思うが、女性であることは、やはり違いがでる。 全てが遺作となったの今、久々に読んだ坂東眞砂子さんの作品。安物のミスがはやる中、時々読みたいと思う。
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- ネタバレ
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ウ~ン、色々な出来事が全て夢でした的な内容なので酷く読後感が悪かった。いくら小説とはいえこれはないだろう!安くないし、厚いので読むのに時間かかったが終りがこれじゃあと言う事でこの著者の本は今後読まないと思う。
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故人となられた坂東さんの作品は結構読んでいる方だと思うが、 郷土色豊かな「死」をコンセプトにした作品が多い中、 この作品はちょっと異例だと思う。 南太平洋の王国・イリアキに伝わる、予言の砂絵「金の汗」。 その謎を解き明かそうと、動き出した日本メディアの北添真一と 現地ホテル従業...
故人となられた坂東さんの作品は結構読んでいる方だと思うが、 郷土色豊かな「死」をコンセプトにした作品が多い中、 この作品はちょっと異例だと思う。 南太平洋の王国・イリアキに伝わる、予言の砂絵「金の汗」。 その謎を解き明かそうと、動き出した日本メディアの北添真一と 現地ホテル従業員の美郷と竜治。 砂絵を調べるうちに、予言のような詩の中に 甦った現地人の祖先「ヒタ」と 鳥のように飛べる神「シバ」の存在があるのに気が付く。 これは何を意味しているのか。 太平洋戦争時のジャングルの中。 特攻隊兵士睦郎は、飛行機の不調によって、 このジャングルへ不時着した。 大統領を町まで送り届ける任務の別の軍隊に、随行を頼み、 敵にみつからないよう、ジャングルを彷徨っていた。 やがてめぐり合えたかつての航空学校上司から、 軍の機密を帯びることになった。 そしてまた別の時代、 明治末期に移民として辿り着いた鉱夫の竹松は、 苦しく虐げられた鉱夫の生活から逃げるため、 仲間の金を盗み、町へと逃亡していた。 警官につかまりそうになったとき助けてくれたのは、 売春婦のファヌアだった。 やがて竹松はファヌアの助けを借りて、 彼女の故郷の島へと渡航する。 現代(平成)、昭和初期(終戦前後)、明治末期と 3つの時代の話が交互に描き表わされ、 この話がいつひとつの結果に繋がるのか、と興味深く読み進めた。 そして謎が解けたとき、正直驚いた。 南太平洋の島々に散った日本軍の 隠された秘密をめぐるヒタとシバの争い。 南の島の住民たちの伝説にもなるような結末で 飽きることなく、最後まで読めた。 そういえば天皇陛下も この辺りの島へ慰霊の旅に出掛けられたっけ。 まだまだ、島には秘密があるのかもしれないなあ。
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