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永山則夫 封印された鑑定記録
定価 ¥2,420
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2013/03/01 |
JAN | 9784000241694 |
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永山則夫
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永山則夫
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商品レビュー
4.4
23件のお客様レビュー
自分自身が納得するためには、自分の言葉で自分の体験したこと、心に映ったこと、目に映った事を整理していかなければならない。だから、石川医師は永山に語らせたのだ。 人が努力をしようと意欲を出すこと、つまり、努力のエネルギー源は、愛情とか褒められるとか尊重されるとか、そういうものがな...
自分自身が納得するためには、自分の言葉で自分の体験したこと、心に映ったこと、目に映った事を整理していかなければならない。だから、石川医師は永山に語らせたのだ。 人が努力をしようと意欲を出すこと、つまり、努力のエネルギー源は、愛情とか褒められるとか尊重されるとか、そういうものがなければ続かない。母親的な優しさとか保護とか愛情があってそれで自信や安心感を得てやる気、努力する力が出てくる。そういう基盤があっての努力だったら実りがあるが、元がないと努力というのは多くの場合、疲れ、くたびれ果て、さらに悪くなるという方向にしか向かわないことが多い 石川医師だけに語った真実。それは、石川医師がカウンセリングの手法で鑑定したからだろう。ただ、それは、そもそも患者の心を治療するためのものだった。だから永山はこの石川医師との面談を重ねることによって、真実を語ると同時に、不幸にも、また、幸いにも、自分の夢を持つことになってしまった。悲しいことに。鑑定は、278日間に及んだ。 ただ、石川医師は、これを機に精神鑑定は絶対にやらないときめた。反論も対話もできず治療にも結びつかないからと。
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請求記号:289.1-HOR https://opac.iuhw.ac.jp/Akasaka/opac/Holding_list?rgtn=2M020305 <平島奈津子先生コメント> 本書は、世間を震撼させた連続射殺事件の犯人(犯行当時、未成年だった永山則夫)の鑑定記録と丹念...
請求記号:289.1-HOR https://opac.iuhw.ac.jp/Akasaka/opac/Holding_list?rgtn=2M020305 <平島奈津子先生コメント> 本書は、世間を震撼させた連続射殺事件の犯人(犯行当時、未成年だった永山則夫)の鑑定記録と丹念な取材によって、事件の背後にあった孤独な少年の心の軌跡を描いたものです。鑑定医と永山少年(青年)との心の交流の、その結末を知った時、私は、精神療法家として心を揺さぶられる思いがしました。折に触れて、繰り返し読むたびに教えられることがある本です。 <BOOKデータ> 連続射殺犯・永山則夫。犯行の原因は貧困とされてきたが、精神鑑定を担当した医師から100時間を超す肉声テープを託された著者は、これに真っ向から挑む。そこには、父の放蕩、母の育児放棄、兄からの虐待といった家族の荒涼とした風景が録音されていた。少年の心の闇を解き明かす、衝撃のノンフィクション。
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堀川惠子さんのノンフィクションには毎回深い学びがある。 前半部分をよんでる時は、永山則夫の置かれた環境に、このような状況に追い込まれた子どもがいたという事実に言葉を失った。 でも、読み進めるうちに読んでいるのが苦しくなった。永山則夫の過酷な状況に心は痛むけれど、彼のあま...
堀川惠子さんのノンフィクションには毎回深い学びがある。 前半部分をよんでる時は、永山則夫の置かれた環境に、このような状況に追い込まれた子どもがいたという事実に言葉を失った。 でも、読み進めるうちに読んでいるのが苦しくなった。永山則夫の過酷な状況に心は痛むけれど、彼のあまりの被害妄想に、かすかないら立ちをも正直なところ覚えた。 でも、それでも読み進めていくと、彼のしてしまったことは人として許されないことだけれど、でも彼もまたこの社会の犠牲者だったのではないかと思った。 ある弁護士 「少年事件を担当すれば誰でも気がつくこと、それはあまりに偶然が左右するということです。あの時この人と出会っていれば、この一言があればということがすごく多いのです。成長期の不利益条件は誰もが抱えていて、うまくいけば乗り越えられるし、運が悪ければ外れっ放しになる。 永山則夫の家庭環境はひどいものだった。だからこそ、なおさらに「あの時、あの出逢いがあったから」 そういう人が必要だった。でも、彼にはなかった。彼自身が誰かに相談するという術をもってなかった。 そして、著者の言葉にその通りだと思った。 ”人間として生きていくための基盤となる家族、そして、その絆を失った人たちへの第三者のまなざしこそ、取り返しのつかない犯罪への一歩を止める何にも替え難い力になることを確信しました。 多くの犠牲の上にやっと光が当てられた事実が、今なお苦しみを抱える親や子どもたち、彼らを見守り支える人たち、そして罪を犯すまでに到ってしまった少年たちに向き合うすべての人々に役立てられることを祈っています。”
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