1,800円以上の注文で送料無料

愛情セミナー 集英社文庫
  • 中古
  • 書籍
  • 文庫
  • 1225-02-01

愛情セミナー 集英社文庫

遠藤周作【著】

追加する に追加する

愛情セミナー 集英社文庫

定価 ¥462

110 定価より352円(76%)おトク

獲得ポイント1P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2013/02/20
JAN 9784087450385

愛情セミナー

¥110

商品レビュー

4.1

10件のお客様レビュー

レビューを投稿

2021/12/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

遠藤周作の選集「人生には何ひとつ無駄なものはない」の中で度々この本の内容が引用されていて、とても惹かれる内容だったのでこの本を先に読んでしまいました。 読んでいる最中から、出会えてよかったと思えるほどの珠玉の言葉の数々。 45年も前に書かれた本なので、現代の価値観とは少し相容れないような表現もありましたが クスッと笑えるような話も交えつつ、真摯に男女の愛の本質に近づいていく。 解説で述べられていた 「追いつめることは、たぶん子どものすることなのだ」という言葉のように、著者は追いつめることはせず 人間を見つめている。 「君の孤独は孤独のためにあるのではなく、孤独から抜け出て信頼のためにあるのだ。」 こんなことを言ってくれる人がいるのか... この言葉に出会えてよかった。 「不完全だからこそ意味がある」という逆説的な表現に、希望を感じました。 この本に出会えてよかった。 これからも大事にしていきたい本です。

Posted by ブクログ

2021/10/14

狐狸庵先生こと遠藤周作による恋愛論。ジイドの「狭き門」やスタンダールの「恋愛論」、モーリヤックの「テレーズ・デスケルウ」、ポール・ブールジェ「弟子」、ラファイエット夫人の「クレーヴの奥方」なども引用して恋愛心理を読み解きながら、ユーモアたっぷりに書かれています。部分的に屁理屈に感...

狐狸庵先生こと遠藤周作による恋愛論。ジイドの「狭き門」やスタンダールの「恋愛論」、モーリヤックの「テレーズ・デスケルウ」、ポール・ブールジェ「弟子」、ラファイエット夫人の「クレーヴの奥方」なども引用して恋愛心理を読み解きながら、ユーモアたっぷりに書かれています。部分的に屁理屈に感じたり、男尊女卑の考えもなくはないですが、それも書かれた時代によるところが大きいのかなと思いました。情熱は愛ではなく、愛することは相手の手を離さない努力をすること。人を愛することは本当はもっと淡々とした、静かな営みなのだなと感じました。「弟子」や「クレーヴの奥方」は読んでみたい。解説は江國香織さん。

Posted by ブクログ

2020/02/27

遠藤周作先生による恋愛というか男女のあれやこれやに関するエッセイ 前半はまぁ大体納得できる 「情熱」と「愛」の違いとは? 「信じる」とはどういうことか? 「嫉妬」とはなにか? 愛とは信じる事 「裏切られた」「女は信用できない」という言葉は、まず「信じる」ありきということ ...

遠藤周作先生による恋愛というか男女のあれやこれやに関するエッセイ 前半はまぁ大体納得できる 「情熱」と「愛」の違いとは? 「信じる」とはどういうことか? 「嫉妬」とはなにか? 愛とは信じる事 「裏切られた」「女は信用できない」という言葉は、まず「信じる」ありきということ 心に残った部分 --------------- 現代において女とたくさん寝ることは易しい。 青春の論理としてむつかしい行為を選ばねばならぬ。むつかしい行為とはなにか。それはこの地上でたった一人の女を選び、その女を愛するように努力 することである。ひとりの女を選んだならば、それを生涯、棄てぬことである。これはやさしいことではない。やさしいことではないから、青春にいる諸君は やってみるべきではないか。 --------------- 今ならなおさらこの難しさがわかる 生涯を共にする伴侶を選ぶという行為 そしてそれを実践する難しさ --------------- 情熱が冷めたその後に、どれだけ相手を慈しむことができるか --------------- この言葉も身にしみてよくわかる 今読んだからこそ感じるものですね ただ、後半の男女の違いに関しては現在の価値観とはかけ離れているのではなかろうか? とは言え、夫婦喧嘩のルールというか、子供を巻き添えにしないとかってところはそうだよね 両親の醜い争いを嫌悪する子になるか、「いい加減にやめなよ」と仲裁の言葉を投げかける子になるかも両親の喧嘩の内容次第 あと、解説が江國香織だったのが思いがけない幸運だったな

Posted by ブクログ