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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2013/02/18 |
JAN | 9784334928742 |
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43人もの人間を殺害、起訴され死刑判決を待つ〈彼〉。「後悔はない。予定通りだ。」と微笑むシーンから開幕。事件が起きたのはその4年前… 父親を老人介護施設に入れる検事•大友秀樹、その同級生で介護施設の営業部長を務める佐久間功一郎、認知症の母親の介護に苦悩する羽田洋子、過酷な労働で働...
43人もの人間を殺害、起訴され死刑判決を待つ〈彼〉。「後悔はない。予定通りだ。」と微笑むシーンから開幕。事件が起きたのはその4年前… 父親を老人介護施設に入れる検事•大友秀樹、その同級生で介護施設の営業部長を務める佐久間功一郎、認知症の母親の介護に苦悩する羽田洋子、過酷な労働で働く介護職員•斯波宗典、加えて冒頭の〈彼〉の視点で物語は進む… 総人口の2割を占める老齢(65歳以上)人口。膨らむ社会保障費。過酷な在宅介護。介護保険によって介護はビジネスとなり、それによって生まれる“老人の格差”。介護の実態が生々しく描かれた社会派ミステリ。 〈彼〉はある行動により、高齢化が進む日本社会の現状に問題提起する。日本が高齢化社会になることは“昔からわかっていた”ことなのに。なすすべが無い社会システム、明日は我が身の自分。〈彼〉の真意を知った時、検事同様私も胸を突き刺された。ブラックジャックとドクターキリコの対決を思い出す。本書が刊行されて10年経つが、問題は何も解決していない。 ミステリ的“仕掛け”については、ミスリードがあからさまだったのでさほど驚かされず。一方、要介護者を狙った連続殺人犯を「統計学」を用いた推理で暴く手法は、ユニークで感心した。 主要登場人物の一人が検事で、普段馴染みがない職業なだけに興味深かった。自由に休みが取れず、1〜2年ごとに異動があり全国を転々とする。判断一つで他人の人生を変えてしまう。気の休まる暇のない職業だろうな… 言い得て妙だと感じた台詞 「人は損得よりも負の感情に動かされる。恥と不安は最も強く人を動かす」 このミステリーがすごい! 10位 ミステリが読みたい! 5位 日本ミステリー文学大賞新人賞 受賞(2012年)
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怖くてなかなか読み進めれれなかった。 認知症の祖母がいたけど、こんなにひどかったの?って思うくらい。その描写が怖くて。 いまは両親、義両親とも元気だけど、いつかこうなってしまうの?私もいつか娘や息子にこんなふうに面倒をかけるのかと思ったら歳をとることが怖くなってくる。 介護を...
怖くてなかなか読み進めれれなかった。 認知症の祖母がいたけど、こんなにひどかったの?って思うくらい。その描写が怖くて。 いまは両親、義両親とも元気だけど、いつかこうなってしまうの?私もいつか娘や息子にこんなふうに面倒をかけるのかと思ったら歳をとることが怖くなってくる。 介護を生業としている方々は私の想像を絶する苦労をされているんだということ。 気をつけたからって認知症にならないことはない。何がきっかけになるかわからない。歳をとって転んで骨を折った母が寝たきりにならないようにリハビリを頑張っていたことを思い出した。 私は故郷を離れていまここに暮らしていることが、いつも心に引っかかる。そう思う、今の生活が気に入らないというか、不満だと認知症にもなりやすいのかも。
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映画を最初に視た。 松山ケンイチの演技が素晴らしかった。 原作はさらに、素晴らしかった。 検事の細かい心理描写、苦悩、など深く書かれている。 老人介護、介護保険制度、老人をだます詐欺など、 様々な社会問題がとてもよく書かれている。 安全地帯にいる者(政治家を含め)には、 穴...
映画を最初に視た。 松山ケンイチの演技が素晴らしかった。 原作はさらに、素晴らしかった。 検事の細かい心理描写、苦悩、など深く書かれている。 老人介護、介護保険制度、老人をだます詐欺など、 様々な社会問題がとてもよく書かれている。 安全地帯にいる者(政治家を含め)には、 穴の中にいる者の苦しみはわかるはずもない、 穴があることさえ気づかないだろう。 同じ穴の中で苦しんだからこそ、 救おうとする気持ちがわく。 「してほしい事を人にもしなさい」 という聖書の言葉が重い。 でも、してほしい事は人それぞれであり、 してほしくない事は、大体の人がしてほしくない。 と、何かの本で読んだことがある。 「彼」のしたことは、はたして犯罪か、救いか、 人によってはかなりの救いだったはず。 高齢化も少子化も、どんどん拍車がかかり、 人手不足は悪化するばかり。 これからの社会、どうなるのだろう。 安全地帯の人たちが決めた制度は果たして穴の中の人を助けられるのか・・・
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